私たちは一晩で3つから5つほどの夢を見るといわれています。
夢の特徴は「ユニークなストーリー」です。
普通の夢を見ることはめったになく、ほとんどの夢が奇想天外な内容です。
夢は、起きている間の情報を整理しているときに見られるといわれています。
記憶の整理中の様子であるため、おかしな夢を見るのです。
朝起きたとき、夢の記憶がしばらく残っていることがあるのではないでしょうか。
さて、目が覚めて夢の記憶が残っていたら、まず心がけたいことがあります。
夢を見られたことに感謝しましょう。
「面白いストーリーだった! 貴重な疑似体験だった!」と。
夢とはいえ、臨場感と没入感は最高です。
夢にもかかわらず、五感があり、喜怒哀楽があり、そして感動があります。
夢を見ているときは、それがあまりにリアルで、夢とは気づきません。
現実さながらの疑似体験ができるのは、ありがたいことです。
「不思議な世界」と「ユニークな物語」を楽しめたことに感謝して、喜んでください。
夢は、脳による仕事の結果です。
睡眠中、自分の意思と関係なく、脳が頑張って働いてくれました。
夢の内容はさまざまですが、自分の脳が作り上げた、オリジナルのストーリーに違いありません。
憧れのアイドルとデートをする夢を見たとします。
夢とはいえ、現実さながらの楽しみや喜び、感動や興奮があったでしょう。
心がときめいて、しばし最高に幸せな時間を満喫できたはずです。
まさに「夢のような時間」を送ったことになります。
おとぎ話のような、メルヘンでファンタジーな夢を見たとします。
不思議な出会いや面白い出来事があって、どきどきわくわくできたはずです。
普段は感じることのない刺激もあったはずです。
現実ではあり得ない世界を疑似体験ができ、非日常をたっぷり楽しめたでしょう。
時には殺されそうになる死ぬ夢を見ることもあるかもしれません。
これはこれで貴重な疑似体験です。
生きながらにして、恐ろしい疑似体験をさせてもらいました。
夢の中で殺されかけても、現実は無傷なので安心してください。
目が覚めた後は、現実の見え方が変わっているでしょう。
「命があってありがたい」「生きているって素晴らしい」と思わずにはいられないでしょう。
人生観や死生観に影響を与える可能性もゼロではありません。
悪い夢を見たことが注意喚起となり、日常における安全意識が高まることもあるはずです。
幸せな夢でも不幸な夢でも、ファンタジーな夢でも支離滅裂な夢でも、いいのです。
目が覚めたら、夢を見られたことに感謝しましょう。
夢に感謝すると、人生が前向きになります。
おのずと生きる力が湧いてくるのです。