子どもか大人かどうかを決めるのは、年齢ではありません。
年齢は、生まれてから経過した年数にすぎません。
一般には成人すると大人と見なされますが、だからといって「成人=大人」とは単純に考えるのは注意が必要です。
「成人=大人」とは限らないからです。
では、子どもと大人はどこで決まるのでしょうか。
「感情のコントロール」です。
感情のコントロールが弱ければ弱いほど、子どもです。
感情のコントロールが強ければ強いほど、大人です。
私たち霊長類にとって感情のコントロールは脳の高次機能のため、その人の成長具合が如実に表れるのです。
不快な出来事があったとき、すぐ感情的になるのは子どもです。
感情を抑制できず、すぐ声を荒らげたり暴言を吐いたりなど、不快感のままに騒ぎ立てるのは子どものすることです。
脳の高次機能の1つである、前頭葉の発達が未熟です。
ちょっとしたことですぐ感情的になるのは子どもと言わざるを得ません。
「もともと怒りっぽい性格」と言う人がいます。
ときどき聞かれるセリフですが、性格の問題で済ませないことです。
すぐ怒ることを正当化させたいだけのセリフです。
「怒りっぽい性格なら仕方ないね」はありません。
性格の問題は免罪符になりません。
たしかに怒りっぽい性格かもしれませんが、改善は可能であり、改善が必要です。
感情のコントロールは脳の前頭葉が発達することで、誰でも可能となります。
性格の問題で前頭葉の発達を先送りしていると、いつか大ごとに発展する可能性があります。
特に成人年齢に達してからは、感情のコントロールが欠かせません。
感情のコントロールが未熟なまま成人年齢を迎えると、大きなトラブルを招く可能性があります。
成人年齢になってからキレることがあれば、迷惑をかけたり信用を失ったりします。
場合によっては会社にいられなくなることもあります。
程度によっては警察沙汰になり、刑務所で服役が必要になる可能性もゼロではありません。
大人として認められるためには、感情のコントロールができるようになってください。
社会で仕事をしていると、ストレスと不快感の嵐です。
社会で仕事をするためには感情コントロールが欠かせません。
感情のコントロールは、すべて人にとって必要なソーシャルスキルです。
大人は、不快なことがあっても、感情を抑えながら対応ができます。
大人になりたければ、きちんと感情をコントロールできるようになっておくことです。
はらわたが煮えくりかえるほど不快なことがあっても、理性で感情を抑えられるのが大人です。