「発想力を鍛えるなら、子ども時代が大切」
「発想力は、大人になるにつれて失われる」
「大人になってから発想力を鍛えるのは難しいのではないか」
発想力という響きのせいでしょうか。
発想には、柔らかい頭が必要かのような印象があるため、大人になってから鍛えるのは難しいと考える人もいるかもしれません。
たしかに柔らかい頭があれば、柔軟な発想がしやすくなるでしょう。
常識や固定観念にとらわれず、ユニークなアイデアを出しやすくなるはずです。
年齢を重ねるごとに頭が固くなるので、大人になったら発想力を鍛えるのは難しいと考える人もいるでしょう。
まだ世間をよく知らない子どものほうが、純粋な心を持っているので、発想力を鍛えやすい条件がそろっているように思えます。
しかし、ここに誤解があります。
発想力は、子どものほうが有利とは限りません。
発想力とは「アイデアを思いつく力」のことをいいます。
アイデアを思いつくためには、前提として知識を知っておく必要があります。
知識は、アイデア発想の土台です。
知識がなければ、どれだけ頭が柔らかくても、アイデアを思いつけません。
そのため、大人になって発想力を鍛えることはできないと思うのは誤解です。
むしろ逆です。
大人のほうが有利です。
知識や経験は、アイデアを思いつく強力な武器。
大人のほうが知識や経験が豊富にあるため、選択肢が多くなり、アイデアが思いつきやすくなります。
芸術家に、高齢の現役が数多くいることが、なによりの証拠です。
年齢が高くなるにつれて、知識と経験が増えるため、発想力を鍛えやすくなります。
博識で経験が豊富な大人なら、発想力を鍛える最高の条件がそろっています。
大切なことは、諦めないことです。
発想力には限界がありません。
諦めずに鍛えていけば、大人になってからぐいぐい高めていくことが可能です。
大人になって頭が固くなっているなら、再び柔らかくすればいいだけです。
「できない」と頑固にならず「きっとできる」と素直になったほうが、トレーニングもスムーズです。
発想力に自信がなくても大丈夫です。
今は発想力が弱くても、これから鍛えて強化していけばいいのです。
発想力が低い分だけ、伸びしろが期待できるため、成長の実感が得られやすくなるでしょう。
発想力は、中年以降になっても鍛えることが可能です。
「今さら」と考えるのではなく「今こそ」と考えましょう。
大人になった今こそ、発想力を鍛える適齢期です。