「発想力を鍛えて、何の意味があるの?」
そう思う人もいるかもしれません。
もちろんクリエイティブな仕事に就いているなら、発想力は重要でしょう。
小説を書いたり絵を描いたり音楽を作ったりなど、創作性・芸術性が求められる仕事なら、発想力はあればあるほど役立ちます。
ユニークを求められる仕事では、一にも二にも発想力。
クリエイティブな仕事は「発想力が勝負」と言っても過言ではありません。
一方で、クリエイティブな仕事をしていない人なら、不必要であるように思えるでしょう。
会社から指示に従って、仕事を淡々とこなすのみ。
マニュアルに沿って仕事を進めれば、最低限の成果を出せます。
「発想力を鍛えて、何の意味があるの?」と疑問に思うことが多いのではないでしょうか。
しかし、クリエイティブな仕事に就いていなくても、やはり発想力は重要です。
私たちの仕事を見ると、発想力が必要な場面は意外とたくさんあります。
たとえば、仕事でトラブルが発生したときです。
トラブルの解決策を考えますが、このとき発想力が要求されます。
「どう解決すればいいか」「どんな方法が効果的か」「WIN-WINになる方法はないか」と、さまざまな方法を思い浮かべます。
あらゆる状況を想定しながら、さまざまな選択肢を検討するでしょう。
実績のある解決法だけでなく、時にはまったく新しい解決策を生み出すこともあるでしょう。
発想力が豊かだと、思い浮かぶ手段も増えるため、問題解決がスムーズになります。
つまり「発想力が上がる=問題解決能力が上がる」といえます。
また、取引先の前でプレゼンをしなければいけない場面があるとします。
「取引先が歓迎しそうな提案」「見やすい資料構成」「魅力が伝わるプレゼン」を考えるとき、発想力が役立ちます。
発想力を生かすことで、魅力的な提案ができたり、スマートなプレゼンを行いやすくなったりします。
発想力があればあるほど、ユニークな提案をしやすくなるでしょう。
自分に有利な進め方ができるようになり、スマートな仕事ができるようになります。
また、仕事の効率を改善するときも、発想力です。
「もっと仕事のスピードを上げたい」と思ったとき、何かいい方法はないか発想を膨らませます。
スペックの高い道具を買えば済む話ですが、それでは面白くありません。
発想力があれば、低予算で実現できる方法を編み出せるでしょう。
経費削減と効率アップを同時に実現できるアイデアを出せば、会社からも歓迎されるはずです。
したがって、発想力は誰にでも必要です。
発想力は、仕事の応用力だけでなく、社会を渡り歩く処世術にもつながります。
「自分には関係ない」と思うのではなく「自分にも身近なテーマ」と考えたほうがいいでしょう。
発想力は、クリエイティブな仕事をしている人に限りません。
発想力は、すべての社会人に必要なスキルなのです。