新鮮な光景は、意外と身近なところにあります。
それは雨の日です。
「雨なら見たことがある」「よくある普通の光景ではないか」と思うかもしれません。
雨が降っているところを見たことがあるかと聞けば、100人中100人が「ある」と答えるでしょう。
たしかに雨は特別な光景ではありませんが、実は「見落としている視点」があります。
雨が降っているとき、真上を向いてみてください。
斜め上ではなく、首を大きく傾け、完全に目線を真上に向けます。
雨粒が落ちてくる様子がはっきり見え、普段と違った光景を楽しめるでしょう。
真上から雨粒が真っすぐ落ちてくる様子は、なかなかユニークで面白い。
無数の小さな水の粒がびゅんびゅんこちらに向かってくる。
水鉄砲の水が飛んできているように見えるかもしれませんね。
ちょっとはらはらどきどきして刺激的ですが、もちろん危険なものではないので安心してください。
雨を見ることはよくありますが、真上を向いて雨粒が落ちてくる様子をじっくり眺めることは意外と少ないのではないでしょうか。
そもそも雨の日は傘を差しているので、真上が視界に入ることはほとんどありません。
真上を向いていると、冷たい雨粒が顔面を直撃するでしょう。
大きめの雨粒であれば、顔のツボを押しているようにも感じられて気持ちいい。
ときどき雨粒が目の中に入ることもありますが、ご愛嬌です。
普通の雨がちょっと目に入るくらいは健康に影響ありません。
清涼感のある、天然の目薬を差したと思えばいいことです。
さらに目線を遠くへ移し、雨雲にも目を向けてください。
「この灰色の雲が雨を作っているのか」と思うと、自然の偉大な営みが感じられ、感慨深いものがあります。
よく見ると、灰色の濃い部分と薄い部分が混じり合っていて、目を楽しませてくれるでしょう。
晴れた日の雲も味わい深いですが、雨の日の雨雲も味わい深いものがあります。
たまには真上を向いて雨が降る様子を見るのも、なかなか新鮮です。
ちなみに小雨のときと大雨のときでは見え方が違うので、興味があればそれぞれ試してみてください。
落ちてくる雨粒を鑑賞してみることも、童心に返るポイントの1つです。
大自然があなたにプレゼントする、天然の水鉄砲です。