気分転換したいとき、突然ハイテンションになってみましょう。
特別な事情は必要ありません。
何の理由もなく、とにかく明るく振る舞ってみるのです。
上機嫌のスイッチを入れるように「3、2、1」でスタートです!
「ついさっき特別嬉しいことがあって最高にご機嫌です!」という感じになってください。
役者は本番が始まると、役のスイッチが入って演じ始めますが、それと同じイメージです。
中途半端ではなく、アクセル全開で演じてください。
遊びのつもりでかまいません。
面白半分でOK。
わざとらしくても大いに結構です。
「ちょっと無理がある」「突然ハイテンションになるのは不自然」などと思わないでください。
文句を言ってしまうと、気分転換ができなくなります。
ただの気分転換です。
演技でいいので、
周りの人から「何かいいことがあったのかな?」と思われるくらい明るく振る舞い、はっきりハイテンションを見せていきましょう。
しばらく続けていると、面白いことが起こります。
ハイテンションの演技をしているだけなのに、不思議とだんだん明るい気持ちになっていくでしょう。
ポジティブ思考のスイッチが入り、やる気や元気も湧いてくるようになるでしょう。
何かいいことがあったわけではないのに、何かいいことがあったような錯覚を起こすに違いありません。
気づけば、すっかり上機嫌になっている自分がいるのです。
人間とは面白い生き物です。
ふりをしているだけで、本当にそうなってしまいます。
ハイテンションを演じることで、自分のモードが切り替わり、ふりが本当になってしまいます。
これを心理学で「アズイフの法則(The as if principle)」といいます。
ロンドンの心理学者リチャード・ワイズマンが提唱した「行動が感情を決定する」という法則です。
一例として挙げると「人は幸せだから笑うのではなく、笑うから幸せになる」というパターンです。
嘘でもいいから笑っていると、本当に楽しい気持ちになった経験があるのではないでしょうか。
アズイフの法則は、気分転換としても有効です。
わざとハイテンションを演じることで、行動が感情を変えていき、結果として気分転換となるのです。
遊び半分でも十分効果があります。
気分転換の1つとして、ぜひ試してみましょう。