職場で人に話しかけるとき、まず相手に許可を求めます。
「3分だけよろしいでしょうか」
「5分だけよろしいでしょうか」
「少しお時間をいただいてもよろしいでしょうか」
いきなり自分の用件を話し始めるのはマナーがよくないので、まず相手に許可を求める形で話しかけます。
相手からOKの返事が返ってくれば、自分の用件を話し始めます。
ビジネスではよく見かけるシーンの1つですね。
すでにあなたも基本マナーとして心がけていることでしょう。
ビジネスに限らず、プライベートでも頻繁に使うセリフですね。
ところが、こうしたフレーズを使う際、ちょっとしたルール違反をする人がいます。
「3分だけよろしいでしょうか」と言ったにもかかわらず、5分以上話し続ける。
「5分だけよろしいでしょうか」と言ったにもかかわらず、10分以上話し続ける。
「少しお時間をいただいてもよろしいでしょうか」と言ったにもかかわらず、延々と話し続ける。
これはNGです。
「3分だけ」と言ってそれ以上話し続けるのは、嘘をついたことになります。
自分に悪気はなくても、嘘をついているのは事実です。
「いったん話が始まれば、少しくらい長話になってもいいだろう」と思うのはよくありません。
相手は心の中で「なかなか話が終わらないなあ」「だらだら長話になっている」とむっとしている可能性があります。
「あの人の『3分』は信用できない」となりかねません。
ボディーブローのように、じりじり信用を下げることになる。
知らず知らずのうちに仕事や人間関係に悪影響をもたらすことがあるのです。
きちんと言葉どおりに実行できているか、自分の発言を振り返ってみましょう。
いつの間にかルール違反を犯しているなら、あらためて言行一致を心がけましょう。
「3分だけ」「5分だけ」「少しだけ」と言ったなら、その言葉を厳守することです。
小さなことかもしれませんが、信用に関わることなので油断はできません。
相手と話をするのは、相手に時間を割いてもらうことになるのですから、小さな発言であっても注意を払うことが大切です。
相手は「3分」「5分」「少し」という前提で許可を出しました。
とりわけ上司にこのルール違反をしてしまうと、ひんしゅくを買う可能性があるため注意が必要です。
「3分だけよろしいでしょうか」と言えば、3分以内で話をまとめましょう。
「5分だけよろしいでしょうか」と言えば、5分以内で話をまとめましょう。
「少しお時間をいただいてもよろしいでしょうか」と言えば、長話にならないよう注意しましょう。
話している最中で話が長くなりそうなら「3分を越えてしまいそうですが大丈夫でしょうか」と一言言えばいいことです。
こうしたところで信用に影響します。
ビジネスでは言行一致を心がけることが大切です。