プレゼントをいただいて、困る状況があります。
普通はプレゼントをいただくと嬉しいものですが、贈り方を誤ると、相手の迷惑になることがあります。
たとえば、出張先でプレゼントをいただくときです。
出張先で帰り際、お客さまからプレゼントをいただくと、荷物になります。
「今回はお世話になりました。ちょっとしたものですが、もしよろしければどうぞ」と差し出されます。
こういうとき、複雑な気持ちになります。
出張の帰りは疲れています。
疲れているときは、少しでも身軽になりたいもの。
できれば1つでも荷物を減らしたいと思っています。
そんなときにプレゼントをいただくと、荷物が増えてしまいます。
せっかくのご厚意なので、受け取らないわけにはいきません。
笑顔で「ありがとうございます」とお礼を言いつつも、心の中では「荷物が増えて大変だ」と思う。
重さがあったり大きな箱だったりすると、ますます厄介です。
プレゼントにもかかわらず、もはやダンベルをもらっているような錯覚に陥ります。
相手に悪気がないだけに、余計に複雑なのです。
こうした状況は、私たちの日常でよくあります。
「プレゼントを贈れば必ず喜ばれる」と思っているなら、考え直したほうがいいでしょう。
プレゼントを贈るなら、相手の荷物にならないか考えることです。
「プレゼントを贈れば必ず喜ばれる」というのは、誤った思い込みです。
プレゼントが喜ばれるかどうかは、状況によって変わります。
贈り方や贈るタイミングを誤ると、かえって相手の迷惑になることがあります。
こういうとき、プレゼントが上手な人は、その場で渡しません。
「お荷物になると思いますので配送しておきますね」と言います。
プレゼントだけ見せて、贈る側が配送手続きを行ってくれます。
しかも送料も負担してくれます。
こういう贈り方は喜ばれます。
配送であれば荷物になりません。
受け取る側も気持ちよく「ありがとうございます」とお礼を言えます。
重いものであろうと大きなものであろうと、配送であれば負担はゼロです。
独りよがりの贈り方はよくありません。
プレゼントを贈る際は、常に相手の荷物にならないか考える癖をつけることです。
「喜ばれるに違いない」と思い込んでいると、相手の立場や気持ちを忘れがちです。
軽いものや小さなものならいいですが、重さや大きさがあるなら注意したほうがいいでしょう。
相手の荷物にならないか考える癖がつくと、プレゼントのマナーが向上します。