心を安定させるために大切なのは「何を見るか」ではありません。
「何を見ないか」です。
心を安定させるためには、何を見ないかが大切です。
避けるべきは「嫌なもの」や「汚いもの」です。
嫌なものや汚いものを見ると、不快な気持ちになります。
ニュースで悲惨なシーンを見たり街なかで汚いものを見たりすると、不快な気持ちになります。
いらいらしたりショックを受けたりして心がストレスを感じます。
ショックが大きければ、しばらく頭から離れず、ネガティブな感情を引きずることになるでしょう。
内容によっては吐き気を催すことも少なくありません。
ここで大切なことがあります。
嫌なものや汚いものは見なければいいのです。
テレビで嫌なものや汚いものが映ったら、さっとチャンネルを変えましょう。
「意図的に避ける」ということです。
すると、どうでしょう。
嫌なものや汚いものは見ないようにするだけで、心はずいぶん安定します。
気分を害する機会が減るということは、心が安定するということです。
ネガティブなニュースを見て気分が悪くなるなら、見なければいいのです。
ポジティブなニュースだけを見れば、落ち込んだりテンションが下がったりすることが減ります。
嫌なものや汚いものは見ないように心がけるだけで、落ち込んだりいらいらしたりすることがずいぶん減ります。
逃げているような印象があるかもしれませんが、誤解です。
弱い自分を認めるような気がするかもしれませんが、気にする必要はありません。
普通に異物を避けるだけのこと。
見ないように心がけることも自己管理です。
私たちは「見る権利」があるように「見ない権利」もあります。
「この先に嫌なものや汚いものがありそうだ」と感じたら、近づかないようにしましょう。
生活上のパターンを繰り返していると、ある程度予想ができるようになるはずです。
「このあたりは危険だな」と思えば、方向転換をおすすめします。
自分の行動が少し制限されることになりますが、気分の安定のためには価値のある行為です。
注意していても、うっかり見てしまうことがあるでしょう。
そんなときは、さっと目をそらし、気分転換をしましょう。
明るいもの・きれいなもの・美しいものを見て、心の状態を整えます。
別のことに集中して、できるだけ早く頭の中から忘れるのが一番です。