いい話を聞くためにはどうすればいいのでしょうか。
「いい話を聞かせてください!」
ストレートにお願いをすればいいと考える人もいるかもしれませんが、実際はどうでしょうか。
「はい、わかりました」とすぐ答えてくれることは少ないはずです。
「いきなりだな」と驚かれるでしょう。
「話せ」と命令されているようにも聞こえ、むっとされることもあるでしょう。
不快に感じることも少なくありません。
強引な印象があると相手から反感を持たれ、いい話が聞けなくなってしまいます。
「相手からいい話を引き出すには、話術が必要」と考える人もいるでしょう。
たしかに話術は、ないよりあったほうがいいのは事実です。
話術の卓越した人であれば、上手に笑いを入れたり喜ばせたりできて、うまく相手から情報を引き出せるでしょう。
しかし、そんな小難しいことをごちゃごちゃ考える必要はありません。
実のところ、相手からいい話を引き出すのは難しくありません。
むしろ単純です。
まず自分からいい話をすればいいのです。
いい話なら何でもかまいません。
まず自分からいい話をしましょう。
役立つ話、面白い話、感動する話。
相手からお願いされなくても、自分から「こんな話があるよ」とネタを紹介しましょう。
すると、相手は心を開いてくれます。
「そういえば私も……」という感じで、話をしてくれるでしょう。
役立つ話をしたら、役立つ話をしてくれるでしょう。
面白い話をしたら、面白い話をしてくれるでしょう。
感動する話をしたら、感動する話をしてくれるでしょう。
私たちの世界には「返報性の原理」が働いています。
「人に施したことはそのまま返ってくる」というルールがあります。
いい話をすると返報性の原理が働き、お返しをしてくれるようになります。
「いい話が聞けてよかった」と満足すると、お返しにいい話をしてくれるようになるのです。
いい話を聞きたければ、まず自分からいい話をしましょう。
面白い話を聞きたければ、まず自分が面白い話をしましょう。
相手からプライベートの話を聞きたければ、まず自分からプライベートを打ち明けましょう。
話しすぎには注意が必要ですが、短くシンプルに話せばOKです。
いい話をすることも、1つのプレゼントです。