子どもの教育には、褒めることがよいことだとされています。
勉強ができないところを叱るより、できるところを褒めたほうが、勉強が好きになり、ほかの科目へもよい影響が波及します。
誰でも叱られると落ち込んだり、やる気をなくしたり、自信を失ったりします。
叱る側としては「もっときちんとしてもらうために叱る」と思い、大声で怒鳴ります。
しかし、叱られる本人にしてみればこれは逆効果になっているのです。
叱る側はこの逆作用にまったく気づいていない人が本当に多い。
ストレスを感じ、プレッシャーでぎゅうぎゅう詰めになった心は、精神的な余裕がありません。
「こんなつらい思いをする勉強はもう嫌だ。勉強なんて嫌いだ!」と思うようになり、どんどん勉強から遠ざかってしまうのです。
勉強はもっと自由に気楽に楽しくやるものです。
にもかかわらず強制させてしまうと、勉強が楽しくなくなり、そのうえ成績も下がってしまうのです。
本当に人に影響を与える言葉は、叱り言葉ではありません。
褒め言葉です。
褒めることで、励ましたり楽しさに気づかせたりして、勉強をもっと好きになってもらうことがポイントです。
点数が悪いときに、悪いところだけを見るのではなく、できたところを見るようにしましょう。
「できた!」という喜びが、できないところもできるように勉強しようという意欲につながるのです。