私は小中学校のころ「ミナタカ」というニックネームで呼ばれていました。
水口貴博(ミナクチ・タカヒロ)の始めの文字を取って「ミナタカ」と呼ばれていました。
中学生のとき、同じクラスに「ミナタカはすごい」と言っている女の子がいました。
私は小学校中学校では校内で一番足が速かったため、一番になるたびに「すごいすごい」と褒めてくれる女の子がいました。
不思議なことに何度も言われると、だんだんその子のことが好きになってくるという不思議な現象が起こりました。
特にかわいいわけでも好きでも何でもなかった普通の女の子でした。
しかし、だんだん自分のことを褒めてくれると、その子に対して印象がよくなり好きになってしまったのです。
恋愛心理学では「褒める人を好きになる」という恋の法則があります。
人間には自分のことを認めてほしいという自分に対して価値を求める欲求があります。
「自分のことを理解してほしい」
「内側までわかってほしい」
「価値のある人間だと認められたい」
こうした「認めてわかってほしい」という認知欲求があるのです。
人が誰かに恋をするのは、好きだからという理由だけでなく、自分に対して理解をしてくれている人に恋をすることもあります。
「あなたは素晴らしい、すてき」と褒められると、誰でも嬉しくなります。
ほかの人より、自分のことを理解して褒めてくれて、価値を感じさせてくれる人には好印象を持ち、もっと一緒にいたくなります。
一緒にいて楽しかったり嬉しかったりするのは、自分のことを褒めてくれ、自分の欲求を満足させてくれるからです。
恋のアタックをするときには、相手を褒めることが一番効果のある方法です。
私が当時、その女の子のことを好きになってしまったのもこうした理由があったからです。