叱るときにはみんなの前でしてはいけませんが、褒めるときにはみんなの前で話しましょう。
大勢の人がいるとそれだけ人目が多いため、叱られているときの恥ずかしさは何倍にも大きくなります。
本人の心にも傷がつき、叱られるという精神的ダメージに、恥ずかしいというダメージが加わり、気分が落ち込んでしまいます。
大勢の前では何でもいけないのかというと、そうではありません。
褒めるときに限っては、大勢の前のほうがいいことを知っておきましょう。
1人より10人の前、10人より100人の前で褒めてあげたほうが、人目が多いだけに嬉しさが大きく感じられます。
優秀なリーダーほど、部下を褒めるときにはみんなの前で褒めたたえます。
みんなの前である分、気分がよくなるからです。
ですが、叱るときには2人きりになってしなければいけません。
みんなの前で叱ると、その人のプライドが傷ついてしまい、ひどく落ち込ませてしまうからです。
人の心を大切にしながら指導するときは、2人になるときと大勢の前になるときのシチュエーションを使い分ける必要があります。
そのときの人目の多さを意識しておかないと、相手の気持ちがダメになってしまうのです。