あるとき、タクシーが必要になりました。
タクシーを止めようと、道ばたで手を挙げます。
お客さんの乗っていないタクシーが1台近づいてきました。
止まるのかと思いきや、そのままスルーされました。
そんなとき「無視された」とむっとしそうになりますが、ちょっと待ってください。
むっとする必要はありません。
タクシーに無視されたときは、こう考えてください。
「乗らなくてよかった」と。
無視するくらいですから、感じの悪い運転手なのでしょう。
もしそのタクシーが止まって乗っていたら、不快な接客でいらいらする時間を送っていたに違いありません。
無視したわけではなく、気づいていなかっただけだとしても、考え方は同じです。
手を挙げていることに気づかないくらいですから、集中力が著しく低下しているのでしょう。
極度の寝不足や、大きな疲労がたまっているのかもしれません。
そのタクシーに乗っていると、ふらふらした運転で、車酔いをしていたかもしれません。
事故に遭って、命を失っていたかもしれません。
笑い事ではなく、あり得る話です。
手を挙げている人に気づかないのは、よほど注意力が下がっている証拠ですから、危険な運転手といえます。
だから「乗らなくてよかった」と考えましょう。
むっとしないで済みます。
むしろほっと安心できます。
「無視してくれてありがとう」と感謝をしてもいいくらいです。
タクシー会社にクレームを入れなくても、その運転手は売上成績も低いはずですから安心してください。
手を挙げたとき、すぐ気づいて、丁寧に止まってくれるタクシーに乗りましょう。
素早く反応してくれるタクシーに乗るほうが、あなたのためになります。
日頃から安全運転をしていて、感じのいい運転手に違いありません。
タクシーの中でも快適に過ごせ、安全に目的地まで行けるのです。