私たちには「常識」という共通ルールを意識しながら生きています。
常識とは、社会が共通に持つ、知識や考え方のことをいいます。
アイデアを出そうとするとき、普通は常識の範囲で考えるのが一般的です。
もちろん常識の範囲で考えるのも悪くありません。
常識があるからこそ、スムーズに社会生活を送れます。
きちんと常識を身につけているほうが、大人としても社会人としても立派なのは間違いありません。
常識的なアイデアなら、違和感が小さいため、多くの人から受け入れられるでしょう。
しかし、常識で考えているかぎり、平凡なアイデアは生まれても、斬新なアイデアは生まれません。
常識にとらわれていては、あっと驚かせるようなアイデアは生まれない。
斬新なアイデアを出すには、常識にとらわれない考え方が必要です。
その考え方こそ「非常識」なのです。
アイデアを出すには、頭の中に制限やルールを設けず、自由な状態にすることが大切です。
普通の人が考えないような、クリエイティブな発想するためには、非常識に考える必要があります。
頭の中を自由な状態にするためには、もはや常識も先入観も邪魔であり、非常識が重要になります。
普通の人が考えないようなところに、斬新なアイデアのヒントが隠れています。
アイデアを考えるときは、常識を忘れるようにしてください。
大人になった今、常識を忘れるのは難しいかもしれませんが、できるだけ挑戦してみてください。
常識をゼロにできなくても、できるだけ意識しないことならできるはずです。
イメージとしては「就学前の子ども」です。
就学前のあなたは、まだ常識も身につけていなかったことでしょう。
知識も先入観もなく、常に新鮮な気持ちであり、すべてのことに素直だったはずです。
幼いころ、テレビを見たとき「中に人が入っている」と本気で信じていた時期があったはずです。
就学前の子どもに戻った状態を意識すれば、非常識な発想もしやすくなります。
青空に浮かぶ白い物体を見たとき「雲」ではく「わたあめ」という答えもあっていい。
夜空に輝く白い点を見たとき「星」ではなく「白ごま」という答えもあっていい。
庭に生える草を見たとき「邪魔」と思うのではなく「きれい」という答えもあっていい。
できるだけ常識は忘れ、できるだけ非常識に考えましょう。
頭の中は無制限の世界が広がっています。
非常識に考えることができるようになったとき、斬新なアイデアが出やすい状態になります。