アイデアを出すときに考えてはいけないもの。
それは、根拠です。
アイデアを考えるなら、最初は根拠を気にしてはいけません。
アイデアを出す段階で根拠を考えていると、発想の妨げになるからです。
もちろんアイデアを形にして仕上げる段階なら、根拠も必要です。
提案や企画を通すなら、根拠がなければいけません。
上司を説得するときも、根拠があるからこそ説得力が生まれます。
アイデアをきちんとした形に仕上げ、提出する段階であれば、根拠が必要になります。
しかし、アイデアを出す段階なら、根拠を気にする必要はありません。
アイデアを出す段階で根拠を気にしていると、常識やルールにとらわれてしまい、思考の自由が失われます。
「周りはどう感じるだろうか」「世間的にはどうだろうか」と、余計なことを考えるようになる。
意識的にも無意識的にも、既存の枠にはめた考え方しかできなくなります。
平凡や当たり前の発想しかできなくなるでしょう。
発想の妨げになり、斬新なアイデアが出なくなるのです。
最初から根拠を考えないことです。
アイデアを出すなら、もはや根拠は忘れてください。
まだ世間も常識も何も知らない、就学前の子どもに戻ったつもりで考えましょう。
根拠を気にせず、ひたすら自由に考えていると、心のストッパーが外れます。
普段考えないようなことを考えたり、意外な想像が思い浮かんだりするようになります。
思考が自由な状態になり、自然と面白い発想が湧き出てくるようになります。
その瞬間、アイデアが浮かびやすくなります。
アイデア発想の初期段階なら「根拠なんてどうでもいい」という考え方も悪くありません。
根拠は、アイデアが浮かんでから考えましょう。
根拠は「後付け」でOK。
根拠があって想像するのもいいですが、根拠がなくて想像するのは、もっと面白い。
後から根拠のつじつまが合わないなら、つじつまが合うようにアイデアの形を変化させていけばいい。
アイデアが浮かんで、どうしても形にできないなら、不採用にすればいいことです。
根拠は、アイデアを形にする段階で考えればいいことなのです。