アイデアでこだわってはいけないことがあります。
それは「最初の形」です。
アイデアを出すのは、言うのは簡単でも、実際は難しいもの。
簡単にアイデアが出ることもありますが、実際は一定の苦労が伴います。
うなって粘って苦しんで、手間と時間をかけた結果、ようやく思いついた念願のアイデア。
アイデアは出すまでに苦労が伴っているため、そのままの形で通したい気持ちが出やすい。
「変えたくない」
「このままの形で維持したい」
情が出て、大切にしたい気持ちが出てくるでしょう。
未練や執着といった気持ちも出るかもしれません。
自分でも気づかないうちに、いつの間にか最初の形にこだわることが少なくありません。
まるで別れがこじれた恋人関係のようです。
しかし、最初の形にこだわってしまうと、アイデアの発展を妨げてしまいます。
最初の形は、あくまで最初の形です。
アイデアは発展させていくものであり、固定化させるものではありません。
より良いアイデアに発展させていくためにも、最初の形にこだわらず、どんどん変えていきましょう。
肉付けをしてもいい。
アレンジを加えてもいい。
アイデアの一部を削ってもいい。
アイデアを別のアイデアと合体させてもいい。
最初のアイデアを、後から180度ひっくり返してもいい。
原形をとどめないくらい、どんどんアイデアの形を変えていきましょう。
最初の形にこだわらず、形を発展させていくことで、アイデアを磨いていけます。
平凡だったアイデアが、いつの間にか斬新なアイデアに化けるのです。