私たちは日常で「アイデア」という言葉を使うことがあります。
「仕事でアイデアが必要になった」
「アイデアを出したい」
「素晴らしいアイデアがひらめいた」
多くの人が「素晴らしい考え」という、ぼんやりした意味で使っていることが多いのではないでしょうか。
もちろん日常生活に支障ありませんが、アイデアを出したいなら、まずアイデアの意味を理解しておくことが大切です。
アイデアの意味を理解することは、アイデアの出し方にもつながるからです。
では、アイデアとは何か。
一言で言うと「実現につながる思いつきのこと」をいいます。
アイデアと呼ぶには、前提として「実現させたいこと」が必要です。
たとえば、ぼんやり頭で思い浮かべたイメージは、アイデアとは言いません。
それは、単なる想像です。
いくら美しく素晴らしいイメージであっても、普通の想像は実現させたいことが伴っていないため、アイデアとは呼びません。
暇つぶしにはなるかもしれませんが、目的がなければ、何の価値もありません。
また、単なる知識もアイデアとは言いません。
知識は知識です。
教養や博識にはつながりますが、知識だけでは実現させたいことが伴っていないため、やはりアイデアとは呼びません。
実現させたいことがあって、それにつながる工夫や方法といった思いつきを、アイデアと呼ぶのです。
アイデアを出したいなら、まず実現させたいことを明確にしてください。
節約をしたいのか、仕事の効率を上げたいのか、ストレスを解消したいのか。
友人を作りたいのか、仲直りがしたいのか、恋愛を成就させたいのか。
成績を上げたいのか、試合で勝ちたいのか、夢を叶えたいのか。
実現させたいことを明確にできれば、必要なネタが明確になり、資料集めもスムーズになります。
目的に思考を集中させることができ、ますます発想が膨らみます。
結果として、アイデアが生まれやすくなるのです。
あなたが今、出したいアイデアは、何を実現させたいことでしょうか。
まず実現させたいことの整理から始めてください。
実現させたいことが曖昧なら、できるだけ明確にさせましょう。
実現させたいことがあってのアイデアです。