秀逸なアイデアを思いつくのは、野球のホームランに似ています。
野球は面白い。
バッターがホームランを狙って打席に立つものの、なかなか思うように打てません。
あるときはヒットになる。
あるときはファウルになる。
ホームランを狙った結果、逆にアウトになることも少なくありません。
空振り三振になることもあれば、バットに当たっても大きくアーチを描いてアウトになることもあります。
ホームランを狙っても、なかなか思うように打てません。
バッターは、3割打てば「優秀」と言われます。
たとえ実力があっても、そうそうホームランは打てるものではありません。
ところがあるとき、得意の球が飛んできて、うまくバットの中心に当たることがあります。
大きなアーチを描きながらまっすぐ飛んで、フィールドの外に落ちていきます。
まれに打てるのが、ホームランです。
ヒット・ファウル・アウトを繰り返した末、まれにホームランを打てます。
野球は実力勝負ですが、運やタイミングが関係することも少なくありません。
この様子は、アイデア発想にも似ています。
あるときは、平凡なアイデアが出ます。
あるときは、くだらないアイデアしか出なくて、落ち込みそうになることもあるでしょう。
アイデアパーソンでも、秀逸なアイデアが簡単に出るものではありません。
自分ではしっかり頭をひねって考えているつもりでも、なかなか思うようにアイデアが出てきません。
ところがまれに、頭の中に白い光がほとばしることがあります。
まれに出るのが、秀逸なアイデアです。
アイデアの神様が耳元でささやいたかのように、突然鮮明なイメージが湧くことがあります。
アイデア発想は、実力勝負ですが、運やタイミングに助けられることもあります。
野球をイメージしながら、アイデアを考えていきましょう。
平凡なアイデアをたくさん出しましょう。
くだらないアイデアが出ても、気にせず、その調子で続けましょう。
うまず、たゆまず、諦めない。
どんどん量をこなしていけば、あるとき秀逸なアイデアが出ます。
まれにアイデアのホームランが打てるのです。