執筆者:水口貴博

アイデア力を鍛える30の方法

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不採用の理由に、アイデアのヒントが隠れている。

不採用の理由に、アイデアのヒントが隠れている。 | アイデア力を鍛える30の方法

会議やプレゼンでアイデアを発表したものの、不採用になることがあります。

「残念ですが、今回は見送らせていただきます」

「こちらの基準を満たすものがありませんでした」

アイデアが不採用になれば、がっかりするでしょう。

不採用になったアイデアが自信作なら、落ち込みもひとしお大きいでしょう。

「そうか。仕方ない。気持ちを切り替えて、次に向かおう」

そう思うかもしれませんが、ちょっと待ってください。

不採用になったとき「仕方ない」で終わらせるのはもったいない。

気持ちの切り替えが早いのは大切ですが、注目してほしいことがあります。

不採用になった理由です。

アイデアは、自分の価値観で考えるのが基本ですが、企画の段階では、他人の価値観を考慮する必要があります。

不採用には、必ず理由があります。

聞きたくない意見かもしれません。

腹立たしく感じる理由かもしれません。

しかし、耳をふさいでは、せっかくの貴重な意見が得られなくなります。

不採用になったら、不採用になった理由に注目しましょう。

不採用の理由に腹を立てるのではなく、好意的に受け止めることが大切です。

試験勉強では、間違えた理由を確認することで、成績向上につながりますが、アイデア発想でも同じです。

不採用になった理由を確認することで、さらに洗練させていけます。

不採用の理由を生かせば、さらにアイデアを発展させたり、新しいアイデアが生まれたりする可能性があるのです。

たとえば、会議でアイデアを提案したところ「発想は面白いが、感動要素がない」という理由で不採用になったとします。

感動要素がないなら、知恵を振り絞って、心に響くような工夫を加えます。

自分の知恵で足りないなら、人の知恵を拝借するのもいいでしょう。

感動要素が加われば、次こそは採用されるアイデアに仕上がるでしょう。

また「アイデアは素晴らしいが、インパクトが足りない」という理由だったとします。

インパクトが足りないなら、インパクトを増やすようにアイデアを発展させていきましょう。

サイズを大きくしたり、デザインを奇抜にしたり、もっと露出を増やしたりといった工夫が考えられるでしょう。

インパクトが加われば、次こそ採用されるに違いありません。

不採用になった理由は貴重です。

「不採用の理由なんて聞きたくない」と思うかもしれませんが、目を背けていては、いつまでもいいアイデアを出せません。

不採用の理由に、アイデアのヒントが隠れているのです。

アイデア力を鍛える方法(30)
  • 不採用の理由を生かして、さらにアイデアを発展させる。
まとめ

アイデア力を鍛える30の方法

  1. 力を入れると、アイデアが出ない。
    力を抜くと、アイデアが出る。
  2. アイデア発想の3大悪。
    見栄、体裁、プライド。
  3. 「いいね」は、アイデア発想を促す魔法の言葉。
  4. アイデア発想で大切なのは、敵対意識より仲間意識。
  5. 掃除をすれば、アイデアが出る。
  6. 人の目は2つしかなくても、視点は無限にある。
  7. アイデアは、詳細に表現すればいいとは限らない。
    受け手の想像に任せることで、最終的な表現が完成する。
  8. 学歴がなくても、いいアイデアを出せる。
  9. 最低最悪のアイデアから始めるほうが、うまくいく。
  10. 素晴らしいアイデアが出たから、大きな夢を持つのではない。
    大きな夢を持つから、素晴らしいアイデアが出る。
  11. 売れるアイデアを出そうとすると、売れないアイデアしか出ない。
    売れないアイデアを出そうとすると、売れるアイデアが出る。
  12. 元気なときしか出ないアイデアがある。
    落ち込んでいるときしか出ないアイデアもある。
  13. みんなのために考えると、抽象的なアイデアしか出ない。
    1人のために考えると、具体的なアイデアが出る。
  14. アイデアが出てから仕事をするのではない。
    仕事をしながらアイデアを考える。
  15. 3分で思いついたアイデアもあっていい。
  16. アイデアにも、一期一会がある。
  17. アイデアは、出せば出すほど、潤沢になる。
  18. 秀逸なアイデアに限って、変な場所で浮かぶもの。
  19. 小さなアイデアほど、大きな影響力を秘めている。
  20. 秀逸なアイデアが思いつくのは、野球のホームランのようなもの。
  21. 固い頭では、アイデアは出ない。
    柔らかい頭だから、アイデアが出る。
  22. アイデアは、いつでもどこでも思いつける。
  23. アイデアの質は、人によって評価が異なる。
    アイデアの量は、人に関係なく評価される。
  24. プロジェクト名をつけると、名前のとおりに頭が働き始める。
  25. 常識は、守るものではなく、破るもの。
    アイデア発想では、非常識こそ武器になる。
  26. 感動する機会を増やすことで、アイデアのパワーが強くなる。
  27. 他人の価値観で考えていると、アイデアが出ない。
    自分の価値観で考えると、アイデアが出る。
  28. 忙しいことを言い訳にしない。
    移動時間こそ、アイデアを考える絶好のチャンス。
  29. 「アイデアが出なかったらどうしよう」と考えない。
    「アイデアが出たらどうしよう」と考えよう。
  30. 不採用の理由に、アイデアのヒントが隠れている。

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