叶えたい希望があってお願いをすることがあります。
「どうかお願いします!」
にもかかわらず、相手からはっきり断られてしまうことがあるでしょう。
「無理です」
「できません」
「断らせていただきます」
ストレートに断られると、がっかりします。
肩の力を落とし、落ち込んでしまうでしょう。
「そこを何とかお願いします」と粘っても、相手は断じて受け入れてくれません。
「絶対無理」
「断じて受け入れられない」
「考えは変わらない」
100パーセント断られると、完全に可能性がないとわかります。
強い口調で言われると、ますますがっかりするでしょう。
希望の道が絶たれると、悔しくて、泣きそうになることもあるかもしれません。
しかし、ここで気づいてほしいことがあります。
もし相手の断り方が曖昧なら、どうなっていたでしょうか。
「また別の機会ということで」
「ちょっと事情がありまして」
「今回は厳しいような気がします」
OKなのかNGなのか、はっきりしません。
相手の断り方が曖昧になると、こちらのアクションも曖昧になります。
もう少し粘るべきか、潔く諦めるべきか、決断が難しい。
可能性が残っているように感じると、消去法で選択肢を消したくても、ためらいが生じます。
もし可能性があると誤解すれば、期待を膨らませ、無駄な時間を過ごしたり余計な行動を取ったりするのです。
しばらくして「ダメなら、最初からはっきり断ってほしかった」と思うはずです。
だからこそ、はっきり断られることは幸いです。
おかげで別のことに打ち込めるからです。
相手が100パーセント断ってくれたおかげで、100パーセント無理だとわかりました。
100パーセント断ってくれたら、むしろ喜ぶべきことです。
おかげで、こちらも完全に諦めることができます。
強く拒絶されても、むっとしないことです。
強く拒絶されるのは「100パーセント無理」という意思表示です。
「はっきり断ってくれてありがとうございます」と、むしろ相手に感謝をしてもいいくらいです。
「この道はダメなのか。それなら別の道に進もう!」
おかげで素早く気持ちを切り替えることができ、別のことに打ち込めるようになるのです。
諦めるときは、潔く諦めましょう。
無駄な時間や労力を費やさずに済み、人生がスムーズになります。
自分の時間・お金・体力は有限です。
無駄なことに使うより、より建設的なことに使ったほうが有意義でしょう。
あなたには、数多くの選択肢がまだまだあります。
選択肢の1つが消えたくらいで、くよくよしないことです。
前に進むための選択肢は、まだほかにもたくさん残っています。
希望の道は、きちんと別の道として続いています。
はっきり断られたら、新しいスタートの始まりなのです。