人生では、恥をかいてしまうことがあります。
恥ずかしい姿を見られたこと。
陳腐な失敗をして、大笑いをされたこと。
大きな誤解や勘違いをして、ばかにされたこと。
恥をかくと、一瞬で体温が上がり、全身から汗が噴き出します。
頭が真っ白になり、めまいがするほどくらくらします。
名誉も面目も丸つぶれ。
その場から逃げ出したい気持ちになります。
特に大恥となると、顔から火が出るほど恥ずかしいでしょう。
恥ずかしさのあまり、顔が真っ赤になります。
死にそうなほど恥ずかしくて、穴があったら入りたい気持ちになります。
「すさまじい生き恥をさらしてしまった。もう生きていけない」と思います。
会社員なら、一瞬会社を辞めようと思うかもしれません。
しかし、ここで気づいてほしいことがあります。
恥を覚えているのは、本人だけです。
恥をかいたときこそ周りの人はげらげら笑いますが、しばらくすると忘れるでしょう。
結局のところ、人ごとです。
みんな、一番関心があるのは自分です。
あなたの恥は自分に関係ないので、すぐ忘れてしまうのです。
いちいち人の恥を覚えているほど暇でもありません。
そもそも恥と思っているのも自分だけです。
他人から見れば、ちょっとした出来事にすぎません。
小さな恥なら、もはや一瞬で忘れられるでしょう。
笑い終わった次の瞬間には、記憶から消えています。
恥をかいた本人は、自分のことなので強く覚えていますが、周りの人は簡単に忘れます。
たとえ死ぬほど恥ずかしい大恥をかいても、必ず忘れられます。
多少時間はかかっても、ゆくゆく忘却のかなたに葬られます。
後になって話題が出ても「そういえばそんなことがあったね」という程度です。
恥をかいたことによる心の傷も、しばらくすれば跡形もなく治ります。
恥をかいても、深刻に考えないことです。
「どうせすぐ忘れるだろう」と気軽に構えようではありませんか。
恥を覚えているのは本人だけとわかれば、恥をかくことも怖くなくなります。
この事実に気づけば、恥をかく恐怖が消え去ります。
どんどん恥をかきに行きましょう。
どうせ忘れられるのですから、恥をかくつもりで行動していけばいいのです。
恥を恐れなくなったとき、無敵の行動力を発揮できるのです。