時間意識を磨くには、時間に対する考え方が大切です。
時間の価値に気づけば、時間の使い方が上手になり、相手に対する感謝も湧いてきます。
たとえば、人と時間を合わせる場面があります。
普通なら、単に時間を合わせると考えるところですが、少し注意があります。
「時間を合わせる」という考え方は、時間意識がまだ弱い状態です。
相手に対する尊重がありません。
時間意識が弱いと「相手の時間は自分のもの」という勘違いをしやすくなります。
「少しくらい約束の時間を破ってもいい」という怠け心も出てきます。
時間意識を高めるなら、もっと時間の価値を感じる考え方に進化させたい。
それが「相手から時間をいただいている」という考え方です。
たとえば、約束の時間で待ち合わせをするとします。
このとき「単なる待ち合わせ」ではなく「相手から時間をいただいている」と考えます。
時間をいただいている考え方があれば、おのずと時間厳守の意識が向上するでしょう。
約束の時間どおりに来てくれた相手にも、自然と感謝の気持ちが湧いてくるでしょう。
そして1分1秒を大切に過ごそうと思うはずです。
プレゼンの機会があるとします。
指定時間に大勢が集まりますが、このときも「時間をいただいている」と考えることが大切です。
参加者が10人なら、10人から時間をいただいていることになります。
参加者が30人なら、30人から時間をいただいていることになります。
自分のプレゼンのために、わざわざ多くの人が見に来てくれる実感が湧くと、光栄な気持ちになるでしょう。
自然と謙虚な気持ちが湧いて、プレゼンに集まってくれた方々に深く感謝したくなります。
「時間どおりにプレゼンを進めよう」「時間どおりに終わらせよう」という時間厳守の意識も高まるはずです。
電話をかけるときも「時間をいただいている」という考え方がポイントです。
簡単なコミュニケーションでも、相手から貴重な時間をいただいています。
おのずと余計な無駄話は避けるべきと思うでしょう。
「要件は、簡潔にわかりやすく伝えよう」という意識も高まるでしょう。
たった3分の電話でも「貴重な時間をいただいてありがたい」と思えるはずです。
時間は、お金より貴重です。
相手から時間をいただいていることは、お金をいただいているのと同じことになります。
人と接する場面では「時間をいただいている」という考え方を持ちたい。
「時間をいただいている」という考え方があれば、自然と時間の使い方も上手になります。