過度の緊張をもたらす原因の1つが、大げさに考えすぎることです。
スピーチやプレゼンなど、人前で発表するとき「絶対失敗してはいけない」と思うのが普通でしょう。
もちろん失敗より成功するほうがいいのは当然です。
何度も練習を重ねて、本番に備える努力は間違っていません。
たどたどしいよりスムーズに話ができるほうが、確実に評価も高いでしょう。
しかし、実は大げさに考えすぎているのではないでしょうか。
「絶対失敗してはいけない」という考えが強すぎて、心も体も不自然に硬くなっている可能性があります。
あらためて考えると、少々ミスをしたところで、さほど問題がないことに気づきます。
仕事でプレゼンに失敗しても、すぐ解雇されるわけでもなければ、会社が倒産するわけでもないでしょう。
結婚式のスピーチでミスをしたとしても、大きな借金をするわけでもなければ、誰かを失うわけでもないでしょう。
緊張してもけがをするわけではありません。
失敗しても命まで取られるわけではありません。
直接生命に影響を及ぼすようなことではないはずです。
少し恥をかいたり評価が下がったりするかもしれませんが、人生が終わるような重大な出来事ではないはずです。
あらためて考えると、自分勝手に大げさな妄想を膨らましているだけではないでしょうか。
大げさな妄想は、緊張するだけ損です。
適度な緊張感は必要ですが、過度の緊張は不要です。
少し恥をかいたり笑われたりするかもしれませんが、それで人生が終わるわけではありません。
いつもの悪い癖で、大げさに考えすぎているだけです。