緊張をほぐすなら、ツボを押さえてみませんか。
ツボは「気と血のエネルギーの通り道」といわれています。
道具は必要なく、いつでもどこでも実践できます。
ツボの治療効果は、世界保健機関(WHO)でも認められ、実際の医療現場でも活用されています。
気持ちを落ち着かせたいときにツボを押すことで、手軽に効果が得られます。
緊張をほぐすのに効果的なツボは、次の4つが代表的です。
親指の骨と人差し指の骨が接合している手前にある部分です。
合谷を一言で言えば、万能のツボです。
緊張緩和だけでなく、血行促進・ストレス解消・眠気覚まし・自律神経の機能調整など、幅広い働きがあります。
親指と人差し指で挟むように押さえます。
普通に押すと気持ちいいので、無意識のうちに押している人も多いでしょう。
「緊張したらまず合谷」と覚えておきましょう。
労宮の位置は、手のひらの中央にあります。
握り拳を作ったとき、中指と薬指の先端が当たる部分と言えばわかりやすいでしょう。
労宮は、緊張緩和・血行促進に有効です。
親指で手のひらの中央をゆっくり押し続けます。
「緊張して血行不良を感じたときは労宮」と覚えておきましょう。
内関は、手首から肘の方向に指3本分ほど下がったところにあります。
内関は、内臓に関係するツボとされ、腹痛・吐き気・船酔いに有効です。
「緊張しておなかの調子が悪くなったときは内関」と覚えておきましょう。
手首にあるしわのうち、小指寄りの端のくぼみにあるツボです。
神門は、神経の高ぶりを抑えるのに有効です。
「緊張していらいらしたら神門」と覚えておきましょう。
どのツボも、手に集中しているのが特徴です。
迷ったら合谷です。
合谷は万能なので、どんなタイプの緊張でも有効です。
合谷を試した後、不調の種類に応じて別のツボも試してみるとスムーズです。
どのツボも、押さえるときは力加減には注意しましょう。
痛くならない程度に、ゆっくり優しく押すのがコツです。
回数に厳密な決まりはありませんが「1回10秒を3セット」を目安に行うと効果的です。