会話が下手な人は、勝ち負けや優劣への意識が強くあります。
最終学歴は何なのか。
TOEICは何点なのか。
今まで付き合ってきた人は何人なのか。
もちろんあくまで普通の興味関心の範囲ならいいのです。
純粋に知りたい気持ちがあって話をすることはよくあるでしょう。
しかし、会話が下手な人は、そこに勝ち負けや優劣を持ち込む癖があります。
比較できる話が出れば「私のほうが上だね、下だね」「私のほうが多いね、少ないね」など、優劣や勝ち負けを意識します。
事実かもしれませんが、聞いている相手は気分がよくありません。
「自分のほうが勝っている。優れている」などの主張があると、偉そうで高慢な印象を与えます。
「自分のほうが負けている。劣っている」などの主張があると、相手に余計な気を遣わせます。
差別や偏見のニュアンスが感じられ、相手を不快にさせることもあるでしょう。
会話に勝ち負けや優劣を持ち込むと、すっきりした会話を妨げるのです。
会話が上手な人は、勝ち負けや優劣へのこだわりがありません。
学歴・点数・人数の話題が出ても、聞かれないかぎり、勝ち負けや優劣の話はしません。
その代わり、平等や公平への意識が強い。
「気にしていません」
「これからの生き方が大切ですよね」
「結局はみんな同じ人間です」
平等で公平を意識した話し方をすると、お互い対等の立場になれ、心の距離も近づきます。
仲間意識も生まれやすくなるため、人間関係にも好影響なのです。