面接では、時に依頼されることがあります。
たとえば「この部屋にあるものを、私に売り込んでください」という依頼です。
面接官をお客さまと見立て、応募者が部屋にあるものを売り込むよう、営業させるのです。
この質問の意図は、営業の素質の確認です。
観察力や説明力など、営業の素質が表れます。
また、突然の依頼に、いかに機転を利かせて対応できるかなど、反応力や精神力を確認する意味もあります。
突然の依頼ですが、まず落ち着いて対応しましょう。
部屋の中から営業するものを選ぶとき、適当に選ぶのは不適切です。
詳しくないものを売り込もうとしても、知らなければ、商品の魅力を説明しようがありません。
できるだけ自分がよく知っているものを選び、売り込みましょう。
ここで重要なポイントがあります。
「部屋にあるもの」ということは「自分の持ち物」も範囲に含まれるはずです。
とんちを利かせた理屈ですが、筋は通っているはずです。
「部屋にあるものということは、自分の持ち物でもよろしいでしょうか」と、面接官に尋ねてみましょう。
許可が得られれば、しめたもの。
面接官は「そうきたか」という顔をして、応募者の機転と反応力を評価するでしょう。
自分の持ち物の中から選べるようになれば、かなり有利な状況に持ち込めます。
自分の持ち物の中で、最もこだわりが強いものを選びましょう。
熟知しているものなら、魅力を伝えやすくなるため、スムーズに営業しやすくなります。
相手を引き込ませるほど、にこにこしながら楽しげに商品の魅力を語りましょう。
できるだけ自分の得意分野に持ち込み、有利な条件を揃えることで、うまく話を進めることができるのです。