「今日のあなたの面接を、自分で採点すると、何点ですか」
自己採点する流れになるとは、思いも寄らない展開でしょう。
質問されるとすれば、面接の終盤になるはずです。
面接の余韻につながりやすい質問ですから、焦らず、落ち着いた態度で答えましょう。
この質問の意図は、応募者が、自分をしっかり表現できたかどうかの確認です。
直接本人に質問することで、応募者が考える表現の達成度を確認できます。
表現できなかった部分があれば、そこを詳しく知りたい狙いもあります。
自分で採点するときは、恥ずかしさのため、おどおどした態度になりがちです。
たしかに自分で自分を採点するのは、不自然な感じがして、答えにくいでしょう。
しかし、曖昧な態度をすれば、自信がないと誤解される可能性があります。
自分の判断による採点ですから、自信を持って堂々と答えましょう。
自分を立派に見せようと、無理に高い点数で答える必要はありません。
謙遜した様子を見せようと、無理に低い点数である必要もありません。
正直な自分の考えで、採点しましょう。
大切なのは、採点の根拠です。
面接官は、採点について尋ねた後、おそらくその点数である理由を質問してくるはずです。
ここできちんと答えられなければ、主体性がないと判断されます。
その点数だと判断した経緯を、反省点とともに、ありのまましっかり伝えましょう。
さて、この質問をされたとき忘れてならないことが、1つあります。
状況が許せば、点数と反省点を伝えた後、やり直しを訴えてみましょう。
「納得がいかない部分があります。よろしければ、もう一度その部分だけ、やり直しさせてください」
積極的に訴えれば、面接官は許可してくれるかもしれません。
採点について質問された機会を利用して、挽回のチャンスに変えるのです。