企業の状態は、どこに現れるのでしょうか。
投資家が最初に思いつくのは、やはり財務諸表でしょう。
貸借対照表・損益計算書・キャッシュ-フロー計算書。
こうした財務諸表を見れば、企業の財政状態や経営成績を、数字で具体的に把握できます。
上場企業なら、財務諸表は公開されているはずですから、企業を知る重要な手がかりになるでしょう。
しかし、もっと単純なところで、企業の状態は表れるものです。
社員なのです。
社員とは、いわば血液のようなものです。
体の健康状態は、血液に表れやすいように、企業の健康状態も、社員に表れやすいのが特徴です。
健康な人の血液は、きれいでさらさらであるように、健全な企業の社員も、元気で生き生きしているもの。
元気な企業は、社員も顔色がよく、元気があります。
社員は企業の血液であると考え、しっかりチェックしましょう。
社員と接することは、大事な企業研究の一環です。
OB・OG訪問、企業説明会、面接。
社員と接することができるイベント、企業研究ができる貴重な機会です。
社員と接したときの様子を見て、表には表れにくい企業の内部を知る手がかりになるでしょう。