「すでに内定をもらった企業があるのではないですか」
そう問い詰められると、誰でもびくっとするでしょう。
「内定をもらった企業はあるか」という疑問系の質問ではなく、厳しく問いただすような言い方は圧迫を感じます。
もちろんまだ内定をもらっていなければ、正直に「もらっていない」と答えましょう。
余計な演技も飾った言葉も、不要です。
しかし、内定をもらっている場合でも、やはり正直に答えるのが一番です。
内定を隠したところで、ベテランの面接官はすぐ見抜くはずです。
きょろきょろした目つきや落ち着かない態度から、すぐわかるものです。
嘘であるとわかれば、応募者への信頼も揺らぎます。
そもそも内定をもらった後に就職活動を続けるのは、おかしなことではありません。
残り時間があるなら、より良い就職先を見つけ出そうとする努力をするのは、当然です。
制限時間いっぱいまで可能性に挑戦する姿勢は、むしろ立派です。
「就職活動の時間に余裕があるため、自分の可能性を追いかけています」
「本当にやりたい仕事のためには、御社でなければいけません」
「ほかの企業から内定をもらっているのは事実ですが、御社が第1志望です。第1志望でなければ、満足できません」
そういう説明をすれば、すでに内定が出た話をしても、スムーズに話が進みます。
自信のある発言ができれば、面接官もそれ以上は問い詰めてこないでしょう。
圧力のある言い方にも屈せず、自信のある発言ができれば「そういう人材は自社でもほしい」と思うはずです。