あなたの周りに、定年退職後、慎ましい生活を送っている人はいませんか。
欲を出さず、家でじっとして、テレビや新聞ばかり読んでいる人たちです。
高齢であることを考え、無理がないよう、慎ましい生活を送っています。
周りに迷惑がかからないよう静かに生きるのも、悪くありません。
しかし、慎ましい生活をすれば長生きできるかというと、そうではありません。
現実として、慎ましい生活を送るほど、早く衰える場合が多く見られます。
人間の頭も体も、使わなければ、どんどん衰えてきます。
年齢を意識して行動を控えていれば、頭や体を鍛える機会が少なくなるため、衰えが加速します。
医療データによると「寝たきりの生活を3日間送ると、全身の筋肉の1パーセントが減少した」という報告があります。
長生きをするつもりで送る慎ましい生活が、かえって身を滅ぼす現実があります。
慎ましい生活をすれば、長生きできるとは限らないのです。
では、長生きするためにどうするのか。
やはり、活発な行動です。
定年退職後、手にした自由を存分に活用して、自由に生き生き行動している人は、元気な状態が長続きします。
もちろん無理をするのはいけませんが、適度な刺激は必要です。
旅行に行ったり、趣味を楽しんだり、スポーツを楽しんだりなどです。
少しくらい、体に負担がかかるくらいでいいのです。
「適度な負担を与える」という姿勢は大切です。
頭と体を鍛える機会になります。
家族の人から「やんちゃ」と呼ばれるくらいでいいのです。
そのくらい意欲を持って行動するから、頭も体も鍛えられます。
結果として、健康な状態が長続きしやすくなるのです。