存在感を出すためには、また聞きの話をするのではなく、自分の体験を話すことが大切です。
また聞きの話では、途中で話が行き詰まります。
Aさん「A君は、この前アメリカに旅行に行ってきたんだって」。
Bさん「へ~、いいな。それで、どうだったって?」。
Aさん「海がきれいだったらしいよ」。
このように、話の最後が推定で終わります。
「~らしい」という表現で話が終わると、面白みが欠けます。
もう一歩、真実味が欠けるのです。
「~らしい」は、100パーセント正しい意味ではなく、曖昧な表現なのです。
存在感のある人は、また聞きの話はできるだけ避けます。
その代わり、自分が体験したエピソードを話します。
自分の体験は「~らしい」で終わることはありません。
必ず最後が「~だった。~でした」となります。
話をしっかり言い切ることができるのです。
言い切った話こそ、人を引き付ける力があります。
テレビのニュースキャスターが、ニュース番組で「今日の午後、交差点で事故があったらしいです」では、説得力がありません。
「~らしい」という話では、本当か嘘かわからないのです。
ニュースでは「事故がありました」としっかり言い切るからこそ、視聴者は話をきちんと聞くことができるのです。
あなたの話し方を振り返ってみましょう。
「~らしい」を使いすぎてはいませんか。
「~らしい」を使ってはいけないと言うわけではありません。
「使いすぎてはいけない」のです。
使いすぎればすぎるほど、あなたの話を誰も信用してくれなくなります。
できるだけ「~らしい」という表現は、避けて話しましょう。
実際に自分が体験したことなら「~らしい」がつくことはありません。
学校での人気者も「~らしい」という話し方ではありません。
「俺は~だった」と、言い切っているから話が面白いのです。
だから人気が出るのです。