本当に優しい人は、自分で自分のことを優しいとは言いません。
本当に優しい人は、困っている人を助けるときにわかります。
「私は優しいんですよ」と自分で言っている人は、たいてい困っている人を見ても、見ているだけです。
「優しい」と言いつつ、実際には助けようとしません。
しかし、本当に優しい人は、困っている人を見かけると自分が助けに向かいます。
人が優しいかどうかがわかるのは、行動からです。
口で嘘をついても、行動は嘘をつきません。
私が初めて上京したときは、噂のとおり、朝の電車の中はすごい人混みでした。
まさに缶詰めです。
ある日、電車に乗っていると、おじいさんが乗ってきました。
すると、座席シートに座っていた若者がすかさず立って「どうぞ」と話しかけて、席を譲っていました。
こんなときは「優しい人なんだな」と、心からそう思います。
おじいさんが「ありがとう」と言って喜ぶ顔が、周りの人たちをほほ笑ましい気持ちにさせてくれるのです。
みんなの前で優しくできるようになると、本当の優しさを表現できるようになるのです。