「もっとペットから気に入られたい」
おそらくこれは多くの飼い主が抱いている代表的な願いではないでしょうか。
どの飼い主も、愛犬との仲を深めたいと思うのは当然ですね。
そのため飼い主は無意識のうちに、犬に気に入ってもらおうとするような声や言葉を使ってしまいがちです。
「さあ、ご飯の時間だよ」
「いい子ね」
「悪さをしてはいけませんよ」
一見すればいいことのように思えます。
もちろんたまには甘えた声もいいですが「常に甘えた声」はよくありません。
いつも優しい口調でこびるような話し方だと、犬は飼い主を怖がることがなくなるからです。
飼い主がペットの機嫌を取るような話し方を続けていると、犬はだんだん飼い主を軽く見始めてしまいます。
飼い主を怖がることがなくなれば、言うことも聞いてくれなくなります。
時には飼い主を怖がることも大切です。
悪いことをしたときには「ダメ!」と強い口調で怒鳴ることもしつけです。
飼い主は威厳があるからこそ、犬は言うことを聞きます。
「怒った飼い主は怖い」と思うからこそ、次からは同じことをするまいと、素直に行動を修正してくれます。
堂々とした態度で、はきはき声で話しかけること。
リーダーとしてふさわしい態度が、飼い主への尊敬へと変わるのです。