「やめなさい」
さて、今あなたはこの言葉を「心の中」でどう読みましたか。
「やめなさい」という言葉は、奥が深いです。
優しい声で「やめなさい」と、強い口調で「やめなさい!」では、同じ意味ですが、メッセージ性はまったく違ってきます。
違いを出すのは「口調」です。
小さく弱い声で言うと「気が向いたら、やめてくれたほうが嬉しいなあ」という、曖昧なニュアンスなように聞こえます。
「やめなさい」という言葉でありながら、本当に「やめなさい」という意味になっていません。
飼い主が弱々しく小さな声で指示していると、犬は飼い主の言うことをなかなか聞いてくれないことがあります。
飼い主の性格は千差万別ですが、しつけで「やめなさい」と発音する際は、やはり強い厳しい口調が一番です。
すると犬は「絶対にそれをしてはいけません。お仕置きをしますよ」という強いニュアンスが、ひしひし伝わってきます。
やはり大きな声で、強く、早口で発音することです。
それが本当に「やめてほしい」というニュアンスをうまく伝えられる方法なのです。