犬が飼い主を見つけるやいなや、足にしがみつき、腰を振るしぐさを見せることがあります。
お世辞にも、品がいいとは言えません。
飼い主を異性と勘違いして、交尾をしているように腰を振るしぐさです。
しかし、オス犬だけでなく、メス犬にも同じ行動パターンが見られます。
実はこの動作、飼い主に対する性的な意味はありません。
「単なる楽しみ」「暇つぶし」「喜びの表現」として腰を振っている場合がほとんどです。
犬の場合は、嬉しくて飼い主に飛びかかり、腰を振りたくなる衝動があるようです。
そうは言っても、このマウンティング、なかなか恥ずかしいです。
人目がないところで飼い主にするならいいですが、人目の多いところでマウンティングをされるのは、かなり抵抗があります。
はた目から見れば、飼い主に対して交尾しているように見えてしまい、赤面してしまいます。
初めは面白おかしく笑っていても、いつまでもそれが続くようになると困るようになります。
そこで飼い主としては、マウンティングを何とかやめさせられないかと頭を悩ませます。
しかし、ここで多くの人が苦労をします。
すぐやめさせられそうですが、苦労するはずです。
多くの人が陥りやすい悪循環があります。
まず、やめさせようとするとき「ダメ」としかったり、犬の足を無理に振り払ったりすることでしょう。
これですんなりやめてくれればいいですが、おそらく失敗するでしょう。
飼い主が犬のマウンティングをやめさせようとしたしぐさが、犬にとって飼い主が喜んでくれたと勘違いする可能性があるからです。
余計にマウンティングがエスカレートする悪循環に陥りやすくなります。
マウンティングをやめさせるのに苦労をしている飼い主は、多いのではないでしょうか。
私の場合、犬にどうやってマウンティングをやめさせようかと奮闘しましたが、意外なところに解決法がありました。
やはり、無視します。
犬にとって、無視されるのは最もつらいことです。
飼い主から無視されると「面白くないなあ」「腰を振っても飼い主は喜んでくれないのか」と思い、やめるようになります。
多少は時間がかかりますが、無視をしてやめるようになるまで、根気強く続けていきましょう。
犬に対して暴力を振るうこともないので、優しいしつけになるはずです。