ほとんどの飼い主は、この食糞をやめさせたいと思います。

では、どうすればいいのでしょうか。

難しそうですが、実は単純です。

拾い食いをやめさせるしつけと、同じ方法でかまいません。

（ステップ1）

わざと糞を置く

屋外でも、室内でもかまいません。

まずそばに、犬がいつも興味を示す糞をわざと置きます。

（ステップ2）

犬が糞を拾い食いしようとしたら、リードを無言で強く引く

糞を置いた後、飼い主と一緒にわざと糞のそばを歩きます。

このとき、屋外であれ室内であろうと、リードをつなげておきましょう。

糞の形やにおいに興味をそそられて拾い食いをしようとしたとき、飼い主は無言でリードを強めに引いてやめさせます。

「無言」と「強め」がポイントです。

声を出すと、犬は褒められているのと勘違いするためです。

強めにリードを引くのは「そういうことをしてはいけません」という意思を、犬にしっかり伝えるためです。

（ステップ3）

何度も繰り返した後、飼い主から餌を与える

このステップ1と2を、できるようになるまで何度か繰り返します。

何度か繰り返すと、糞を食べようとしても無駄とわかり、犬は諦めるようになります。

「お座り」をさせて、飼い主が差し出した餌を与え、褒めてあげます。

このとき、めいいっぱい褒めてあげましょう。

すると、犬は直感します。

「そうか！　糞を食べてはいけないのか。食べなければ飼い主は喜んでくれるのか」と。

これを何日も何週間も続けていくと、犬はだんだん食糞をやめるようになります。

しつけですから、あらかじめ時間がかかる覚悟が必要です。

できるようになるまで、根気よく何度も繰り返していきましょう。

• 拾い食いをやめさせるのと同じ方法で、食糞をやめさせる。