飼い主がしつけに苦労することの1つに、トイレの習慣があります。
きちんとトイレをしつけるなら、散歩の途中で糞をさせるのはよくありません。
糞をすれば包んで持ち帰り、尿のときはペットボトルなどを準備すればいいですが、飼い主の散歩の負担が大きくなります。
また、他人の私有地でふんやおしっこをさせると、トラブルの原因にもなります。
自分の庭で、他人の犬がふんやおしっこをされると、いくら犬とはいえ、気分が悪くなります。
毎回包みやペットボトルを持参するのは、手間です。
なかなか厄介です。
では、どこでトイレをするのがいいのでしょうか。
家の中にいるときです。
あらかじめ決められた場所でトイレができれば、誰の迷惑にもならず、飼い主にとってこれほど楽なことはありません。
どうすれば、室内でのトイレをうまくしつけられるのでしょうか。
では、基本的なトイレのしつけ方をご紹介します。
飼っている犬が、1日に何回くらい、どのタイミングでトイレをするのか、大まかに把握します。
一般的には、人間と同じように、食事の直後はトイレに行きたくなるケースが多いようです。
排泄の前には、そわそわしたしぐさがあります。
においを嗅ぎ回り始めたり、何かを探し始めたり、辺りをきょろきょろしたりなどです。
そういうしぐさを見つけたら、飼い主は決められたトイレの場所に連れて行き「ワンツー・ワンツー」と話しかけてあげましょう。
このときの合図は、ワンツーでなくてもかまいません。
「シーシー」でも「はいはい」という合図でもOKです。
「ここがトイレの場所だよ。ここならおしっこや糞をしてもいいよ」という合図が伝わればOKです。
一番忘れがちなのは、トイレが終わった後です。
とりあえずうまく用が足せて、飼い主としてはほっとする気持ちはわかりますが、続きがあります。
うまく用が足せたら、すぐ褒めましょう。
「いいことをしたんだな。次からも同じことをすればいいのだな」ということが、犬に伝わるようになります。
もしトイレに失敗しても、叱ってはいけません。
そのタイミングで叱ると「おしっこをするのがいけないことなのかな」と犬を困惑させてしまいます。
散歩の途中にある私有地などで用を足そうとしたら、リードを強く引っ張ってやめさせるようにしましょう。
それは「ここではおしっこはいけません。トイレは家の中でしましょう」という意思表示です。
家に帰ったら、すぐトイレシートに連れて行き「ワンツー」のような掛け声を出し、排泄を促します。
後は、これを根気よく繰り返していくことです。
「散歩中にはトイレをしない。トイレは家の中で済ませる」
あらかじめ根気が必要で、時間がかかることを覚悟して、焦らないことが大切です。
これがきちんとできるようになれば、犬との生活は快適になるはずです。