屋外で飼っていると、犬の穴掘りに困らせられる飼い主も多いことでしょう。
犬小屋の周りは穴だらけ。
なぜそんなに穴を掘るのが好きなのかと思います。
餌を保管するために穴を掘る本能的な行動の一面もありますが、やはり多くの場合は、単に「暇つぶし」が原因です。
「穴を掘ってはいけません!」と怒ったりしつけたりしたいところですが、待ってください。
たしかに穴を掘る犬もいけませんが、本当の原因は少し異なるようです。
犬が退屈になるほど、飼い主は接する機会や時間が少ないのが、本当の原因ではないでしょうか。
屋外で飼っていると、リードで縛られ、行動を制限されます。
屋外だからこそ、飼い主と触れる時間が少なくなり、退屈を感じやすくなります。
その結果、ストレスをためて「暇つぶしに穴を掘ってみるか」と思い、意味のない穴を掘り始めます。
穴を掘れば天罰を与えるという天罰方式で、無理にしつけることも可能ですが、あまりおすすめできません。
しつけて穴掘りをやめさせると、犬は余計にストレスがたまるからです。
穴掘りは、犬が暇を持て余している証拠です。
では、どうすればいいのでしょうか。
飼い主は、犬が退屈にならないほど、接する機会や時間を増やしていきましょう。
もし、外出し、相手にする時間が短いときは、せめて犬が1人でも遊べるおもちゃを犬小屋のそばに置いておくといいでしょう。
1人でもうまく暇がつぶせ、ストレスを解消できるような環境を作ってあげましょう。
犬は穴を掘る暇も時間もなくなり、穴掘りは自然となくなるはずです。
ただし、十分に犬の面倒を見てやっているにもかかわらず、穴掘りをやめない場合は、癖になっていることが考えられます。
そういうときは、犬小屋の下に大きな木の板を強いて、穴を掘りたくても掘れないように、矯正していきましょう。