大人になるために必要なことは「教えてください」と聞く力です。
大人になるにつれて、自分が強くなっていくことも大切です。
ですが、それだけでなく、どれだけ周りの人たちに聞けるようになるかが、社会に出て生きていくためには必要不可欠なことです。
私はコンピューターの仕事をしているため、わからないことにしょっちゅう出くわします。
そうしたとき、1人でずっと何日間も悩んでいたことが、同僚に一言聞いて一瞬で解決してしまうことがあります。
「今まで悩んでいた時間はなんだったんだ。最初から聞けばよかった」と思います。
私の心のどこかで「人に聞くと自分が弱くなる。プライドが許さない」という思い込みがあったのです。
人に聞くことは、弱いことではありません。
むしろ人に聞くことができない人のほうが、弱い人なのです。
日本のことわざに「聞くは一時の恥。聞かぬは一生の恥」という言葉があります。
知ったかぶりより「知りません。教えてください」と聞ける人のほうが、長期で見て成長します。
自意識過剰になりすぎず、いろいろな人からの意見を素直に受け止めることが、成長につながっていくのです。