執筆者:水口貴博

自立できる子どもに育てる30の教育法

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子どもにあえてお金を持たせることで、金銭感覚を磨かせることができる。

子どもにあえてお金を持たせることで、金銭感覚を磨かせることができる。 | 自立できる子どもに育てる30の教育法

子どもが将来大人になるために、できるだけ小さいころから、お金について勉強することが大切です。

「子どもが使うと無駄遣いをして、すぐ使い果たすだろう」と思う親がいます。

そんなことはありません。

むしろ子どもにお金の失敗を経験をさせることで、お金の勉強ができるのです。

お金で苦しい経験をしておかないと、大人になってから苦労します。

私の家庭では、誕生日にもらったお金やお年玉、お小遣いなどは、すべて自分だけで管理を任されました。

まだお金のことをよく知らない子どもにとって、大金を任されるというのは大きなことです。

まず私は、通信販売にまんまとのめり込みました。

「字がきれいになるペン字講座」や「痩せるための薬」など、かなり試しました。

親はそれを見ながら「あんた、また無駄遣いして。そんなの効くわけがないでしょ」と言います。

小さい子どもである私は、書いてあることは何でも信じてしまっていました。

どのくらいお金を使ったのでしょう。

数十万のお金が飛んでいきました。

しかし、その数十万に見合うだけの効果は、得られませんでした。

ただし、数十万に見合うだけの「金銭的な痛み」は味わいました。

母の言った「そんなの効くわけがないでしょ」が、そのときになって初めてわかります。

私にとって、小さな子ども時代に数十万のお金の痛みを味わえたことは、貴重な経験でした。

金銭感覚は、本をたくさん読んでも身につきません。

金銭感覚は、金銭を使って磨くしかないのです。

私の親は、実際に子どもにお金を持たせることで、あえてお金で失敗させて、金銭感覚を磨いてほしいと思っていたのです。

子どもからお金を取り上げずに、わざとお金を持たせて痛い経験をさせていたのです。

自立できる子どもに育てる教育法(17)
  • あえて子どもにお金を持たせて、痛みの小さい金銭トラブルを経験させる。
「叱る教育」ではなく「褒める教育」をする。

自立できる子どもに育てる30の教育法

  1. 子どもは、自分から自立していく。
  2. 勉強は、学校で学ぶ。
    感情は、家庭で学ぶ。
  3. 甘えさせてもいい。
    ただし、甘やかしてはならない。
  4. 「難しい」と答えると、子どもは自立できない。
    「簡単」と答えると、子どもは自立する。
  5. 子どもは、親の真似をする。
    自立した親からは、自立さえも真似をする。
  6. 「痛み」を経験することで、免疫ができる。
  7. 親が笑うと、子どもは安心する。
  8. 子どもの経験を、親が横取りをしない。
    自分のことは、自分でさせるだけでいい。
  9. 子どもに押し付ける親は、失敗する。
    子どもに任せる親が、慕われる。
  10. 「子どもを理解する親」が、愛される。
  11. 育て上手な親は、子どもと「つかず離れずの距離」を取る。
  12. 「ダメな子」と言うと、子どもがダメになる。
    「それでいいんだよ」と言うと、成長する。
  13. 親の口癖は、人生の教訓。
  14. 働く姿を見せると、子どもは自立できる。
  15. 自分の部屋を持つことで「管理能力」を養うことができる。
  16. 自立するために必要なのは、親離れより子離れ。
  17. 子どもにあえてお金を持たせることで、金銭感覚を磨かせることができる。
  18. 「叱る教育」ではなく「褒める教育」をする。
  19. 聞くは一時の恥。
    聞かぬは一生の恥。
  20. 大事な場面での沈黙が、子を育てる。
  21. 勝ち負けより、全力を出し切ったかどうかが大切。
  22. 「大丈夫」と言うだけで、子どもの可能性は広がっていく。
  23. 自分のことを教えてくれる一番の先生は、自分だ。
  24. 学生の仕事は「勉強」だ。
  25. 子どもの長所は、好きなだけやらせるときに、大きくなる。
  26. 「何になりたいか」より「何がしたいのか」。
  27. 家族旅行で、親の自立した姿を見せることができる。
  28. 「自問自答」できる人が、自立する。
  29. 「かわいい子には、旅をさせよ」
  30. 泣きたいときには、泣かせてあげよう。
    泣くことで、子どもは強くなる。

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