執筆者:水口貴博

自立できる子どもに育てる30の教育法

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自分の部屋を持つことで「管理能力」を養うことができる。

自分の部屋を持つことで「管理能力」を養うことができる。 | 自立できる子どもに育てる30の教育法

私が生まれて初めて自分の部屋を持ったのは、小学校の高学年になったときでした。

それまでは、ずっと妹と同じ部屋で勉強をしていました。

寝るときも、両親と妹と私とで寝る形でした。

1人だけの空間は、まだありませんでした。

子どもはまだ幼いころは親と一緒にいたがりますが、思春期あたりから1人の時間を持ちたがります。

これを世間では「プライベート」と呼びます。

今まで親と一緒にいたがっていた子どもが、思春期を迎えたくらいから手のひらを返したかのように1人になりたがります。

私の場合、小学校の高学年ごろから「プライベート」を持ちたくなりました。

親と相談した結果、親は自分の部屋を持つことを許してくれました。

妹は1階にある1室を与えられ、私は2階にある1室を与えられました。

今まで妹と一緒に使っていた2段ベッドを上下切り離して、上側は妹に与えられ、下側は私に与えられました。

私1人だけの部屋を持つようになってから、部屋の管理はすべて自分でさせられるようになりました。

私にとって、今の自己管理能力が備わってきた原点は、ここにあります。

何を、どこに、どう置くか。

自分にとって快適な空間を作り上げるために、私は知恵を振り絞ります。

最初は、部屋がめちゃめちゃに散らかっていました。

今まで、ずっと親がやってきた部屋の管理を、これから自分一人で任せられると、最初はなかなかうまくいかないのです。

自立するために子どもにしてもらいたい経験は、この「知恵を絞り出す経験」です。

最初はうまくいかなくても、子ども本人にやらせてみることで、子どもは自分の部屋のために、知恵を絞り出そうとします。

「どうすればいいのかな」と、自問自答するのです。

自己管理能力は、才能ではありません。

自分で養うものなのです。

子どものころに与えられた部屋が、子どもの自己管理能力を鍛え上げるのです。

自立できる子どもに育てる教育法(15)
  • 子どもに、1人部屋を与える。
自立するために必要なのは、親離れより子離れ。

自立できる子どもに育てる30の教育法

  1. 子どもは、自分から自立していく。
  2. 勉強は、学校で学ぶ。
    感情は、家庭で学ぶ。
  3. 甘えさせてもいい。
    ただし、甘やかしてはならない。
  4. 「難しい」と答えると、子どもは自立できない。
    「簡単」と答えると、子どもは自立する。
  5. 子どもは、親の真似をする。
    自立した親からは、自立さえも真似をする。
  6. 「痛み」を経験することで、免疫ができる。
  7. 親が笑うと、子どもは安心する。
  8. 子どもの経験を、親が横取りをしない。
    自分のことは、自分でさせるだけでいい。
  9. 子どもに押し付ける親は、失敗する。
    子どもに任せる親が、慕われる。
  10. 「子どもを理解する親」が、愛される。
  11. 育て上手な親は、子どもと「つかず離れずの距離」を取る。
  12. 「ダメな子」と言うと、子どもがダメになる。
    「それでいいんだよ」と言うと、成長する。
  13. 親の口癖は、人生の教訓。
  14. 働く姿を見せると、子どもは自立できる。
  15. 自分の部屋を持つことで「管理能力」を養うことができる。
  16. 自立するために必要なのは、親離れより子離れ。
  17. 子どもにあえてお金を持たせることで、金銭感覚を磨かせることができる。
  18. 「叱る教育」ではなく「褒める教育」をする。
  19. 聞くは一時の恥。
    聞かぬは一生の恥。
  20. 大事な場面での沈黙が、子を育てる。
  21. 勝ち負けより、全力を出し切ったかどうかが大切。
  22. 「大丈夫」と言うだけで、子どもの可能性は広がっていく。
  23. 自分のことを教えてくれる一番の先生は、自分だ。
  24. 学生の仕事は「勉強」だ。
  25. 子どもの長所は、好きなだけやらせるときに、大きくなる。
  26. 「何になりたいか」より「何がしたいのか」。
  27. 家族旅行で、親の自立した姿を見せることができる。
  28. 「自問自答」できる人が、自立する。
  29. 「かわいい子には、旅をさせよ」
  30. 泣きたいときには、泣かせてあげよう。
    泣くことで、子どもは強くなる。

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