子どものころには、ウルトラマンになりたいとか、アンパンマンになりたいという希望があります。
私の、子どものころの夢は、アニメ『キテレツ大百科』のキテレツになることでした。
昔から機械が大好きだったこともあり、キテレツの発明に強い憧れがあったのです。
私がキテレツになりたいといっている反面、私の両親は決して「何になりたいのか」という聞き方はしませんでした。
代わりに「何がしたいのか」と、聞いてきます。
「キテレツになりたい」と答えると「キテレツになり、何がしたいのか」とさらに深く聞いてきます。
たしかにキテレツになりたいという夢だとすれば、キテレツになった時点で夢は終わりです。
夢が終わりになっては、生きがいも終わりになります。
両親は、私が幼いころから、やりたいことを一番に考えてくれている両親でした。
やりたいことをやるから、やる気が出るし、集中力もつきます。
困難にぶち当たっても、本当にやりたいことなら、根気で何とか切り抜けようとします。
両親は「何になりたいか」より「何がしたいのか」に重点を置いていたのです。