知ったかぶりをしていませんか。
ばかにされるのが怖いと、知らないことでも知ったかぶりをしたい衝動に駆られます。
「ああ、そうみたいだね」
「前からわかっているよ」
「それくらい知っているよ」
とっさに演技をして、すでに知っているかのような態度を見せます。
自分の無知がばれるのが怖いと、知ったかぶりをしがちです。
見栄や保身が強い人は、知ったかぶりが癖になっている人も多いでしょう。
もちろん知ったかぶりは、違法でも不当でもありません。
知ったかぶりをしただけで、すぐ嫌われるわけでもなければ、すぐトラブルに発展することもないでしょう。
人付き合いをするうえで、致命的な態度ではありません。
だからとはいえ、安易な知ったかぶりには注意が必要です。
人付き合いへの悪影響は小さくても、人生への悪影響は大きいからです。
知ったかぶりをするということは、驚きを我慢することになります。
本来なら「初めて知りました!」と驚く場面にもかかわらず、感情を抑えることになります。
驚くのを抑えるということは、感動も抑えることです。
せっかく感動するチャンスがあっても、逃すことになります。
無理に感情を抑制していると、心も死んでしまいます。
楽しくも面白くもありません。
知ったかぶりをすると、人生が陳腐になるのです。
人生を豊かにしたいなら、知ったかぶりをやめることです。
知らないことなら、素直に伝えましょう。
そして、しっかり驚くことです。
「そうなのですね!」
「知りませんでした!」
「初めて知りました!」
「目からうろこが落ちました!」
「勉強になります!」
素直に驚きましょう。
素直に驚くということは、素直に感動するということです。
わくわくすることが増え、感情が豊かになります。
無知がばれるとばかにされそうですが、無用の心配です。
謙虚に「教えてほしい」とお願いすれば、相手は快く教えてくれるでしょう。
たとえ恥をかいたとしても、その場限りです。
きちんと意味を理解できれば、次からスムーズになります。
無知を恐れないでください。
無知は、隠すものではなく、さらけ出すものです。
知ったかぶりをやめると、素直に感情を受け止める姿勢になるので、楽しいことや面白いことも増えます。
「正直な人だな」と思われるので、信用もされやすくなります。
人間関係も円滑になり、友人も増えます。
知ったかぶりをやめると、人生が面白くなるのです。