疲れる原因は何でしょうか。
私たちが疲れる原因の1つが「失敗」です。
失敗すると、経済的ダメージや精神的ショックを受け、ストレスを感じます。
もちろん失敗しても疲れますが、実際のところ程度は知れています。
経済的にダメージを受けますが、また働いてお金を稼げばいいことです。
精神的にショックを受けても、時間が経てばば、回復するでしょう。
誰かに迷惑をかけるかもしれませんが、謝罪や補償をすれば済むでしょう。
失敗しても、出来事はいったん完了します。
嵐の中にいるときは大変ですが、嵐が過ぎ去れば、晴天が広がります。
次にするアクションがわかるので、比較的早く次の行動に移せます。
失敗によって疲れるとはいえ、限定的なのです。
では、失敗に疲れないなら、何に疲れるのか。
妄想なのです。
私たちが疲れる本当の原因は、妄想にあります。
行動する前から、あれこれいろいろな悪い妄想を膨らませてしまいます。
「負けたらどうしよう……」
「恥をかいたどうしよう……」
「失敗したらどうしよう……」
まだ現実では何も起こっていないのに、あれこれ勝手に妄想します。
まだ上司に叱られていないのに、勝手に妄想を膨らませて、叱られた気分になります。
まだクレームを受けていないのに、勝手に妄想を膨らませて、クレームを受けた気分になります。
悪い妄想を膨らませてはため息をつき、ストレスを感じ、精神的に消耗して疲れます。
現実ではまだ何も起こっていないにも、起こった気になる。
しかも妄想が暴走すると、制御が不能になり、ほとんど可能性のないことまで考えてしまいます。
あれこれ悪い妄想をしていると、行動する前から、ぐったり疲弊してしまいます。
あまり妄想が激しいと、疲れるだけでなく気分まで落ち込んでしまい、精神疾患に陥る可能性もあります。
まだ何もしていないのに、勝手に妄想をして疲れることほど、不毛なことはありません。
もし疲れやすい体質に心当たりがあるなら、妄想が原因ではないか、一度疑ってみてください。
疲れを感じると、体質に問題があるように思えますが、実際のところ、妄想が原因になっていることが少なくありません。
無意識のうちに妄想を膨らませ、そのたびにエネルギーが削られます。
普段から妄想が癖になっている人は、妄想をやめるだけで、疲れやすさが改善する可能性があります。
妄想の時間をなくしましょう。
イメージトレーニングはOKですが、妄想はNGです。
物事の成り行きをイメージすることは大切ですが、余計な妄想は不要です。
失敗を減らすために予想するのはいいですが、やみくみに妄想するのはよくありません。
妄想ばかりしている暇があるなら、今すぐ行動したほうが建設的です。
私たちのエネルギーは有限です。
限りあるエネルギーを、妄想で消耗するのはもったいない。
せっかく消耗するなら、建設的な行動で消耗しましょう。
「自分は今、妄想しすぎている」と思ったら、今すぐ妄想を中断して、具体的なアクションに取りかかりましょう。
頭脳労働でも肉体労働でもいいので、何かを生産しましょう。
疲れるなら、妄想ではなく、行動です。
行動で疲れたほうが、明るい未来が待っています。