私たちの生活では、知識のインプットが欠かせません。
教養や実用のために、毎日欠かさず知識をインプットすることになるでしょう。
知識は武器になります。
情報を得ることで視野や価値観が広がって、考え方が深まります。
変化する時代の流れを把握できます。
仕事がスムーズになり、生き方も賢くなります。
もちろんインプットに明確な目的があるならいいのです。
「この情報を知りたい」という目的があって見つける情報なら、有益でしょう。
自分から必要な情報に向かっているのですから、情報の取捨選択がスムーズです。
自分で情報を選択すれば、ピンポイントで有益な情報を入手できるでしょう。
自分で必要な情報だからこそ生かしやすくなります。
できるだけ多くインプットをすれば、それだけ生き方が向上するように思われます。
しかし、インプットなら何でもいいわけではありません。
役立つ情報もあれば、邪魔な情報もあります。
注意したいのは「意図しないインプット」です。
こうした場面で、無意識のうちにインプットが行われることがあるでしょう。
日常で無意識に行われるインプットには注意したほうがいいでしょう。
もちろん意図しないインプットから、貴重な情報を得ることもあります。
思わぬ発見があったり、役立つ情報を知ったりすることもありますが、実際は少ないのが現実です。
意図しないインプットは、求めている情報とは限らないため、無駄や邪魔になる可能性が高い。
せっかく情報をインプットできても、不必要な情報なら、インプットする時間も労力も無駄になります。
意図しないインプットには「余計な雑念が生まれやすい」という弊害もあります。
意図しないインプットを得たばかりに、気にしなくていいことまで気にしてしまいます。
思わず広告を見てしまったばかりに、購買意欲が刺激されてしまう。
うっかり噂話を聞いてしまったために、余計な不安や心配が増えてしまう。
安易にテレビを見始めてしまったばかりに、スケジュールが遅れてしまう。
余計な情報を知ってしまったばかりに、思考・感情・計画が乱されます。
頭が混乱してきて、正しい判断が難しくなり、生活を振り回されます。
意図しないインプットには、好影響より悪影響のほうが大きいため、十分注意する必要があるのです。
意図しないインプットは、できるだけ減らしたり無視したりするのがいいでしょう。
たとえば、待合室で見るテレビ番組が流れていても無視します。
代わりに手帳を開いて、予定の確認をします。
本を持参しているなら、読書をするのもいいでしょう。
本を持参していないなら、スマートフォンで調べ物を片付けるのもいいでしょう。
意図しないインプットを減らしつつ、意図するインプットを増やしましょう。
世の中はさまざまな情報があふれています。
意図しないインプットをゼロにするのは難しいかもしれませんが、減らすことならできるはずです。
「情報化社会」と言われて久しいですが、情報化社会だからこそ、情報の取捨選択をする力がいっそう求められるのです。