親は子どもの心を軽くさせるのが仕事です。
子どもが親に、難しいのかどうか尋ねることがあります。
「ピアノを弾くのは難しいの」
「大学に行くのは頭がよくないと入れないの?」
「外国人の友人を作るのって難しいの」
「宇宙飛行士になるのって難しいの?」
そういうときに、真面目な親なら、真剣に考えたのち正直に「難しい」と答えることでしょう。
おっと、よくありません。
たしかに難しい一面があるかもしれませんが、そういうと子どもは萎縮してしまいます。
あえて「簡単だよ」と答えるのが親の仕事です。
それは嘘ではありません。
「きちんとした努力をすれば、誰でもできるよ。決して難しいことではない」という根拠のある考えです。
「頑張ればできる」というだけですから、どれも簡単なうち。
ピアノを弾くのも、頑張ればできます。
大学も、一生懸命に勉強すれば入学できます。
外国人の友人も、とりあえず話しかければいい。
特別な才能は不要です。
「簡単」という言葉をかけることで、子どもから恐怖や不安を取り除きます。
「そうか。じゃあやってみよう」と思うようにさせます。
親は、子どものやる気を促し、心を軽くさせるのが仕事です。
子どもを励まして「やってみよう」という気にさせることが大切です。
やらないから難しく感じるだけです。
やってみれば、簡単です。
それを教えるのが親の仕事です。