私の父の口癖に「やればできる!」という言葉があります。
父と一緒に行動していると、このキーフレーズがやけに耳につきます。
ほとんどの場合、父の独り言です。
一緒に家族旅行に出かけて、行き方がよくわからなくても「やればできるだろう」と言います。
ぶつぶつ「やればできるだろう」という独り言をいう父は、横で見ればかなり危ない人になっています。
しかし、そういうポジティブな考え方のせいか、事実、父が挑戦することは比較的うまくいっているように思えました。
そういう父ですから、私にもよく語りかけてきました。
海外旅行に出発する前に、父親に電話すると「いろいろ文化の違いはあるけれど、まあやればできるだろう」と言っていました。
昔から親がそういうふうに言い続けてきたので、どこか潜在意識の奥深くには、楽観的な考えが根強くあります。
あらゆることに挑戦するとき「やればできるのではないかな」と思ってしまいます。
親の口癖とはすごい力です。
よくよく考えると、実はまったく根拠のない言い方です。
できるという確証はどこにもありません。
しかし、やってみないことには、成功確率は確実にゼロです。
絶対に達成しうることはありません。
挑戦するというだけで、すでに成功への道を歩んでいます。
やれば、ある程度のことができるというのは、事実です。
「やればできるだろう」というキーフレーズを聴くと、なぜか元気になります。
不思議なことに、本当にやればできるのではないかとさえ思えてきます。
「やるからできる、やらないからできない」
このシンプルな法則に気づくことです。
親は、子どもに未来の希望を抱かせる言葉をかけることです。
やれるかどうかは、やってみないとわかりません。
やってもいないのに、できないという習慣を持たせないことです。
ある程度のことは、やればできるものです。
初めから諦める習慣がついてしまうと、何事も消極的になります。
根拠はないけれど、やればできると信じることは、やる気や元気を自家発電することができるのです。