私は今、とあるファストフード店で本を書いています。
すると、私の隣に座っている高校生らしき女性が、大きな声で英単語を音読し始めました。
英単語をはっきりしたイントネーションをつけて、比較的大きな音読をしています。
「distinguish, constitute, secure, prevent……」
しばらく音読を聞いていると、大きなため息をつきます。
「はあ」
音読しまくっているので、酸欠になりそうなのでしょう。
これが、もう1時間くらい続いています。
音読しまくって酸欠になりそうになり「はあ」とため息をつき、また音読を始める。
隣で聞いていると、この様子が少し面白くて笑いそうになります。
すごいなと思うのは、隣に私がいるにもかかわらず、全然気にしていないところです。
「変な人だと思われてもいい。私は今それどころではない」
彼女の思っていることがよく伝わってきます。
おそらくTOEICか英検などの試験が近いのでしょう。
将来は、英語の仕事に就きたいから必死になっているのかもしれません。
何か夢に向かって一生懸命になっている人は、輝きがあります。
みてすぐわかります。
おそらく彼女は、わからないところがあっても積極的に先生に聞きに行くタイプなのでしょう。
こういう人が高得点を取り、試験では合格します。
本当に勉強に一生懸命になったとき、周りが見えなくなります。
目の前にある勉強しか目に見えていないからです。
そういう状態が自分にも過去にあるので、彼女の気持ちがひしひし伝わってきます。
ほかの人が「恥ずかしい」と思うことを堂々とできるところで、学力の差が生まれます。
日本語を学ぶ外国人は、ためらわず質問するので上達も早いのと同じです。
こうして恥ずかしさを乗り越えている人は、きっと試験にも合格します。
まったく面識のないかたですが、隣にいて応援したくなりました。