執筆者:水口貴博

参考書の賢い選び方と使い方

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参考書の浮気をしない人が、受験で合格を勝ち取る。

参考書の浮気をしない人が、受験で合格を勝ち取る。 | 参考書の賢い選び方と使い方

同じ参考書をずっと使い続けていると、誰しも必ずあることを感じ始めるようになります。

「この参考書だけでは物足りない。ほかの参考書が気になる」という浮気心です。

受験への焦りのためか、今使っている参考書だけでは足りないのではないかと不安に駆られます。

たしかに入門書のような位置づけなら、さらにレベルの高い参考書が必要です。

入門書を踏み台にして、レベルの高い次なる参考書に手をつけるのは正しいステップアップです。

しかし、受験に必要な項目をすべて網羅する参考書であるにもかかわらず「物足りない」と感じるのは、単なる「錯覚」です。

焦っているため「足りない」と感じるだけ。

同じ参考書ばかり使い続けていると飽きてくるだけです。

しかも新しいものが好きな人間は、なぜか新しい参考書のほうがよさそうに感じてしまい、浮気心が出てきます。

「ほかの本には別のことが書かれているかもしれない」

「復習も兼ねて、別の参考書を使ってみようかな」

「同じことの繰り返しで飽きた。別の参考書も見てみたい」

次のような2種類の人にわかれてしまいます。

  1. ほかの参考書に手を出してしまう人
  1. 参考書を信じて使い続ける人

参考書を変更するか否かが、合否のわかれ目です。

受験に通用する十分なレベルの参考書なら、実はどれを選んでも大差ありません。

参考書によって、表現やわかりやすさに多少の違いはありますが、内容そのものには違いはありません。

大切なことは「問題を解ける知識と理解をインプットすること」です。

本を変えてしまえば、文章の流れ方・表現・レイアウト・図の配置などが変わってしまうため、一から勉強のやり直しになります。

復習の効果が薄れてしまいます。

いろいろな参考書に手を出すと、勉強する範囲が広がるだけでなく、どれも中途半端な仕上がりになります。

復習の効果が出るのは、同じ本を使ったときです。

繰り返すことで慣れが出て、身につきやすくなります。

脳科学的にも、実証されています。

「これだ」という1冊を決めたら、浮気をせずに最後まで使い続けることです。

同じ本を何度も繰り返すときに、最大限の復習効果が発揮されます。

参考書の賢い選び方と使い方(7)
  • 参考書をころころ変えないようにする。
入門書レベルは、易しいものを選ぼう。

参考書の賢い選び方と使い方

  1. わかりやすい参考書は、優れた教師に匹敵する。
  2. 参考書があれば、授業を受ける時間と場所が自由になる。
  3. 参考書を選ぶときに必ず押さえておきたい、2つのポイント。
  4. ロングセラーは、おおむね当たりと考えていい。
  5. 本のカバーは、集中力を奪う。
  6. 本当に集中すれば、周りの様子は気にならなくなる。
  7. 参考書の浮気をしない人が、受験で合格を勝ち取る。
  8. 入門書レベルは、易しいものを選ぼう。
  9. 易しい入門書から始める真の理由とは、潜在意識をプラスに変えるため。
  10. 理解が難しい感情や雰囲気は、漫画を活用すればいい。
  11. 参考書に不明点があれば、買い換えるのではなく、わかる人に聞く。
  12. 本当に使える参考書は、2冊買ってもいい。
  13. 解説のない問題集には、落とし穴がある。
  14. 参考書をきれいに使っているうちは、まだ本当に生かしきれていない。
  15. なんとなく意味がわかる単語こそ、実は注意が必要。
  16. 教科書が主役。
    参考書は脇役。
  17. 理解できない原因は、あなたにあるのではなく、説明する側にある。
  18. 自分が「重要だ」と感じる部分は、必ずしも重要とは限らない。
  19. コピーをして抜き出せば、よく覚えられる。
  20. 試験範囲を網羅した長期用の参考書。
    理解を重視した短期用の参考書。
  21. 受験は競争だ。
    電子辞書でスピードに差をつけろ。
  22. 分量の多すぎる参考書は、挫折しやすくなる。
  23. 志望校に合格した人が使っていた参考書を使う。
  24. インターネット書店の書評を最大限に活用せよ。
  25. 参考書選びに失敗するのも、勉強の1つ。
  26. ちょっと難しいと感じるくらいがちょうどいい。
  27. 頭のいい人が合格するのではなく、精神的に強い人が合格する。
  28. 参考書の著者は、説明のプロ。
    上手な言葉を借りて、ほかの人に説明してみる。
  29. 向上心のない人と距離を置く。
    向上心のある人と深く付き合う。
  30. 「著者に対する信頼関係」ができれば、参考書への信頼も強くなる。

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